慢性疾患から外科的対処も含めた急性期疾患まで 地域貢献を目指す総合診療クリニック

 医療法人社団 たからまち総合診療クリニック  理事長・院長 玉 城 耕 平
函館市宝来町8番9号 TEL 0138-86-9181  URL https://www.takaramachi-gpclinic.com/ 

今春4月、宝来町の電車通りに開院した『たからまち総合診療クリニック』。診療科目に内科・外科・救急科・小児科を標ぼう、開院以来、患者の年齢層も高齢者から学生まで幅広く、慢性的な持病から急性期の疾患、さらに外科的な対処が必要な外傷まで対処する疾患も様々。地域貢献がクリニックの目標と話す玉城理事長・院長に総合診療クリニックならではの医療について聞いた。


「メディカルページ函館・道南版2023年夏号」(令和5年7月20日発行)の冊子に掲載された記事です。

 

■理事長・院長 玉城 耕平氏

クリニックが立地する西部地区は、函館市内でも特に高齢者が多いところですが、ご高齢の患者さんが多いのでしょうか。

 ご指摘通り、ご高齢の患者さんは多いですね。
   最近はクリニックの近くが職場という方や、近隣の学生さんなど受診される層がひろがってきましたね。

どういう症状の患者さんが多いのでしょう。

 咳が長引くという方が増えてきていますね。かぜの後に長引く咳、それも夜寝付けないほど症状が強い方もいらっしゃいます。これまでの経過・症状をお聞かせいただき、薬だけでなく生活指導も含めて治療を心がけています。 

標ぼう診療科のうち救急科で対処されている患者さんも多いのでしょうか。

受付(上)と待合室

 徐々に増えてきました。特に土曜日午後に多いですね。小児、成人問わず急な発熱からキズの縫合まで様々な方に利用いただいています。もし、二次救急での対応が必要な場合でも責任をもって引き継ぎをおこないます。

慢性的な持病を持つ患者さんへの対応はどうでしょう。

 定期的な処方はもちろんですが、受診の際に体調や生活環境の変化がないかを確認するようにしています。特に高齢者では些細な環境変化でも体への影響は大きいので、気兼ねなく話していただけるような関係性を築けるように普段から心がけています。

西部地区以外から通院される患者さんもいらっしゃいますか。

   そういった方は少数ですね。特に土曜日の午後は診療をおこなっているクリニックが少ないので、大沼や七飯方面から来られる方もいます。

開院に当たって目指されていたクリニック像から変わられたことはありますか。

 自分が目指していたクリニック像から大きく変わったというところはありません。今後も西部地域の皆様のかかりつけ医として寄り添っていければと思っています。何か身体の困りごとがあれば、気軽にご相談ください。

■クリニックの玄関ホールに置かれたシーサーの間にあるのは院長の兄上から送られたシンボル

《取材メモ》
専門化により高度医療が進む半面、自分が苦しんでいる、この症状は病院やクリニックのどの診療科で診てもらえばよいのか判断がつかないこともある。『総合診療』は、年齢、性別、さらに専門とする臓器(病気)などを限定せずに診察を行い患者の疑問に答え、健康回復を図る医療分野。全国的にもまだ少ない総合診療をクリニック名に冠した『たからまち総合診療クリニック』は、「生活習慣病をはじめとする内科一般、軽い傷の処置を含めた外科対応、急な発熱や腹痛などの急性期疾患の初期対応」に対処、診察した上でより詳細に診察・治療する必要がある場合は、専門医を紹介する。何科のクリニックで診療してもらえばよいか分からない時に駆け込めるクリニックでもある。さらに内科、外科、小児科に加えて標ぼうする『救急科』は小児から高齢者まで幅広い年齢層の発熱や腹痛など急な症状や軽いケガの診察・初期対応も行っている。 

(取材日:2023年5月30日)

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