ハートToハートブランドの新しい 介護サービス『ヘルパーステーション』

●ヘルパーステーション ハートToハート 管理者 稲 實(いなみ) 美 奈 さん


廣辯㈱ 函館市北浜町5番12号 TEL.0138-45-2111

ハートToハートのブランド名で運営していた介護事業を㈱テーオー総合サービスから令和3年4月に引き継いだなぎさ薬局グループの廣辯㈱(=こうべん:瀬川勝規代表取締役)が新たに『ヘルパーステーション ハートToハート』のサービスを5月1日から開始した。ハートToハートの介護サービス事業は福祉用具の貸与・販売事業に始まり約20年の歴史を持つが廣辯としてヘルパーステーション事業は初めて。管理者の稲實美奈さんに、同ステーションのサービスについて紹介してもらった。


「メディカルページ函館2023夏号」(令和5年7月20日発行)の冊子に掲載された記事です。

■稲實美奈さん

 ヘルパーステーションは、所属する訪問介護員(ホームヘルパー)が、要支援1・2または要介護1~5の要介護認定を受けている高齢者の自宅を訪問して介護サービスを提供する。
 「廣辯さんから新しくヘルパーステーションを設けたいということでお声をかけていただき、今年5月1日からスタートしました」
こう話すのは、ヘルパーステーション ハートToハートの稲實美奈さん。介護の仕事に携わって15年という稲實さんは、同ステーションの管理者でありサービス提供責任者。稲實さんも含めて5名のスタッフがヘルパーとして利用者の身体介護と生活援助のサービスに当たる。
 「お掃除でも利用者さんによって求められるものが違います。ゆっくりでもいいから丁寧にという利用者さんもいらっしゃるし、そばで話をしながらのお掃除を望む方もいます。そういった利用者さんの気持ちを汲み取ることが必要です。そうした利用者さんからの要望は、スタッフは分かっていると思います」と稲實さんは話す。
 また、同じ利用者でも、その日の体調によっては、今日はあまり動きまわらないで生活に必要なところだけを整えて欲しいなど要望も変わるという。
 「ヘルパーのサービスは、ご家族ありきのお話です。利用者ご本人だけでなく、ご家族の希望もあります。そしてスタッフ全員がどの利用者さんのサービスも出来るようにとスタッフには繰り返して話しています」(稲實さん)。

毎回違うスタッフが利用者にサービスを提供

 ハートToハートヘルパーステーションは、同じ利用者でも毎回違うスタッフがサービスに当たる。
 「同じヘルパーさんが毎回訪問するのは、いいところもあります。でも、そのヘルパーさんが長期のお休みになった時、これまでの経験上、利用者さんからあの人が休むなら、私もサービスを休むというお申し出があることが多いんです。今は利用者の方から、どのヘルパーさんでも来てくれれば助かりますとおっしゃっていただいて、まだ1カ月ちょっとですが、これを継続していけたらと思っています」と話す稲實さんは、「その辺がハートToハート(心の中に包み隠さずに)で理解し合うことだと思います。そして、うちのスタッフがサービスに入ったら、見るからにきれいになったという評価は常に欲しいですね」と利用者との理解を大切にしていることを話す。
 「スタッフによって同じミスをしても、怒られるヘルパーと怒られないヘルパーがいます。それも利用者さんの気持ちの問題です。どうしても人によって信頼関係が違うと思います。うちのスタッフが全員、利用者さんに理解されるというのが私の希望です。自分しか入れない、自分じゃなきゃ嫌だと利用者さんにいわれるようではだめです。みんなが同じサービスを提供できる、サービスの統一が第一です。誰が休んでも代わりのスタッフが利用者さんに変わらず接することができると、スタッフの負担も軽減できます」(稲實さん)。

入居施設も持つ事業所のグループとしてのメリット

 サービスエリアは旧函館市、北斗市それに七飯町。取材時は事業開始から2カ月も経っていなかったが、旧函館市内の利用者だけで、すでに20名を数え、掃除、調理、買い物、食事介助、また介護5で寝たきりの利用者を車いすに乗せての排泄介助や入浴介助まで、さまざまな介護サービスを提供している。
 稲實さんは、「グループとしての連携は施設長がまとめてくれて、ヘルパーのお申込みも、ショートステイのご利用者さんからもというように徐々に増えてきています。事業所グループにショートステイやデイサービス、それに入居施設も持っているメリットがあると思っています」と話す。
 これからはグループで運営しているサービス付き高齢者向け住宅ハートToハートの入居者で定期巡回を利用していない人の掃除サービスも予定している。

約20年の歴史持つハートToハートを引き継いだ廣辯

■サービス付き高齢者向き住宅ハートToハート北浜

 ハートToハートの介護事業は、2004年に㈱テーオー小笠原が開始した福祉用具レンタル・販売のテーオーケアサービスに始まり、2013年からデイケア等の在宅介護事業、さらにサービス付き高齢者向け住宅と介護事業を展開してきた。
 しかし、テーオーグループは、介護事業は新しい展開が難しく、グループの他事業とのシナジー効果も期待できないと判断。2021年廣辯㈱が、これらの福祉・介護事業を引き継いだ。
 同社はアサヒ調剤薬局を始め全国で48店舗を展開するなぎさ薬局グループ(寛一商店㈱・本社京都市)傘下で福祉・介護事業の展開は初めてだったが、デイサービスやショートステイ、サービス付き高齢者向き住宅の運営さらに福祉用具レンタルなど、ハートToハートブランドの従前以上のサービス提供を目指して事業展開。さらに今回、新規事業のヘルパーステーションハートToハートがサービスを開始した。
 約20年の歴史があるハートToハートのブランド名は、福祉・介護事業者として地元ではお馴染み。
 「みなさんの頑張りで知名度があって、できたばかりのヘルパーステーションですが、ハートToハートのネームバリューに乗っかった感じです」と、稲實さんは新たなハートToハートブランドでの介護事業に意欲を見せている。

(取材日:2023年6月15日)


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