特集17 リハビリ室も充実、日曜・祝日診療と平日の夜間診療で患者の期待に応える
●山の手整形外科クリニック 三井 敏文 院長
函館市山の手2丁目10番1号 TEL 0138-86-7111
2007年9月、産業道路沿いに山の手整形外科クリニックが開院しました。数々の病院で診療・手術を重ね、前任は共愛会病院整形外科という三井敏文院長。市内でも整形外科不在であった山の手地区において、地域への貢献が大いに期待される開院です。 「メディカルページ平成19年度版」(平成19年11月20日発行)の冊子に掲載された記事です。※院名や役職、また内容についても取材時のまま表記しています。 |
クリニック開院のいきさつや診療方針を教えてください。
■広くて明るいリハビリ室 |
私も整形外科医としてたくさんの手術をしてきました。皆さんのイメージの中では、歩きづらかったり、歩行が困難という症状があれば、治療として腰や、膝などの手術を連想する方もいらっしゃるかもしれません。しかし、整形外科の中でも手術が必須の疾病以外では、手術が不必要なもの、つまり手術を選択しないですむいわゆる保存療法が可能な場合も多くあります。今や手術だけが有効な治療とは言えない時代です。やはり、手術は患者さんにとって大きな負担となるものですから、お1人お1人に合った治療方法をしっかりと考えていきたいと思います。大きな病院とは違い、小さなクリニックだからこそできる丁寧な診療を行っていきます。
手術が必要な場合でも、手術に至るまでを大切に考えたいですね。手術に関しては、函館五稜郭病院、函館中央病院を中心に紹介しておりますが、国立病院機構函館病院とも連携し、私自身が執刀することもあります。又、MRIやCTは国立病院機構函館病院とコンピュータで連携しており迅速な検査が可能です。
具体的に患者さん本位の診療というものを教えてください。
例えば、腰の椎間板ヘルニアなどでは、麻痺がある場合などを除き手術をしない保存療法と、手術の場合とを比較すると、回復のデータは、実はそれほど差が無いという結果になっています。ですから椎間板ヘルニアではすぐに手術ということにしていません。自分の体の現在の状態を維持し回復力を生かしながら、ブロック注射やリハビリなど様々な有効な治療を行います。そして、それを患者さんにやさしく丁寧にきちんと説明し、納得してもらうよう心がけています。このクリニックでは、治療やリハビリでのキーワードは「痛くない」と言えるでしょうか。整形外科の治療において、リハビリは重要で、少しずつでも継続することが一番大切です。ですから、いくら効果的でもハードで負担感があるものは長続きしません。ということは有効な治療法ではない、ということになります。痛みが無い、痛みを軽減させるというのは実は大事なことです。また、このクリニックでは、日曜・祝日の午前診療と平日の夜間診療を行っており、患者さんの要望に応えていると思います。
日曜・祝日診療、夜間診療があるのは患者さんにとっては安心で頼もしいですね。
日曜・祝日も午前中の診療、平日は夜7時まで診療を行っています。地域柄ももちろんありますし、ニーズもあると思います。医療はやはりサービス業の一種であり、今やどんな業種でも日曜・祝日に営業するようになっています。けれど、医療だけは特別で、現状のままでいいとは思いませんでした。診療時間の設定もその表れです。この地域での整形外科のかかりつけ医として地域に貢献していきたいと思っています。
通院の困難な患者さんには、送迎車も用意しているのでご利用いただけます。検査機器も充実しており、院内はバリアフリーでくつろげるような雰囲気づくりに配慮してあります。リハビリ室は広々として明るく、親切なスタッフで対応するので、じっくり取り組むことができます。今後も、スタッフ一同、患者さんに満足いただけるクリニックということを念頭に診療していきたいと思っています。
三井先生は関西出身で、大学の工学部を卒業して一般企業に就職してから、改めて医学部に入学し、医師になったというキャリアをお持ちになる。海外の留学経験もあり、多くの経験から培ったその視野の広さと探究心で、今日も患者さんの治療にあたっている。医療は特別なものではない、必要な人々に対するサービスの1つであるという発想は、医療サービスを提供する側にとっても受ける側にとっても新しい潮流で、今後ますます浸透してくるであろう。このような姿勢は、クリニックと患者の信頼関係をさらに厚くし、満足度の高い評価を得ることとなるはずだ。
山の手整形外科クリニック
函館市山の手2丁目10番1号 TEL 0138-86-7111
■休診日 水曜日
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