予防のためのリハビリを重視した整形外科  かかりつけ医として患者のニーズに即応

●函館あかまつ通り整形外科クリニック 院長 森 元 雅 信 氏
函館市桔梗1丁目2番10号 TEL.0138-47-0007

9月1日に国道5号線沿いの桔梗1丁目に開院した『函館あかまつ通り整形外科クリニック』。整形外科というと腰痛などの身体の痛みを発症した時に受診する診療科目と思われがちだが、同クリニックでは患者さんのQOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)の向上を第一に考えた治療とケアを目指し、強い骨と筋肉をつくるリハビリなど、発症する前の予防にも力を入れている。森元雅信院長に同クリニックの特徴を聞いた。


「メディカルページ函館・道南版2017年冬号」(平成29年12月1日発行)の冊子に掲載された記事です。

 

開院なさった理由を教えてください。

■森元雅信院長 :大阪出身。京都大学法学部卒後、銀行勤務を経て滋賀医科大学医学部医学科に入学。京都、帯広、函館等の病院に勤務。平成29年9月1日函館あかまつ通り整形外科クリニックを開院。

みなさん同じだと思いますが、自分のやりたい医療をしたいからですね。自分が納得できて、これがいいと思う治療法を進めるには、経営リスクを自分で負わなければならないけれど、それを考えたとしても、納得できる医療ということであれば、開業が一番なのかなと考えました。
手術で骨折症例をみることはとても勉強になりますが、患者さんの立場に立つと、折れないに越したことはないですよね。特にご高齢の方は、骨が折れてしまうと、それだけで身体が弱るし、骨を繋いでも折れたことで寿命が短くなるとか、生活の質がまったく変わってしまう。たくさんの患者さんを目にして考えていくうちに自分の診療に対する姿勢を変えた方が良いのではないかという思いもありました。

先生が目指しているクリニックとは?

大きな病院には、みなさん何かあった時に来られる。骨折した患者さんも急患で搬送されてきますし、動けなくなった、何をやっても痛いという症状が出られてから来られる。もちろん、そういう患者さんへの治療も重要ですが、クリニックでは、もっと軽い状態、重い症状がないような時から、お会いできて治療にアプローチする機会も多い。
地域に根差して、普段から通っていただいている患者さんがケガをしないうちから診て、その方々が出来るだけ骨折など起こさないように、高い生活の質を維持しながら最期まで元気な状態で寿命を全うする。そういう生活を送るお手伝いを目指しています。

予防のために行っている治療やサポートを教えてください。

特にお年寄りは骨粗鬆症を放置していると骨が折れますし、骨が折れたことで悲惨なケースを辿ることも多いのです。骨折をしないような身体ということで、クリニックで力を入れているのはリハビリです。リハビリというと、首や腰を引っ張るとか痛いところに温熱療法をするなどのイメージがありますが、当クリニックでは筋力増強トレーニングを重視しています。お年寄りでも下肢や体幹といった足腰の筋力を重点的に鍛えて、薬剤による骨粗鬆症の治療と併せて、元気な身体にしていくというのを柱にしています。
 
トレーニング機器について教えてください。

■クリニックにはパワープレーと(左)などの機械を導入

勤務先の病院でも導入を考えていたパワープレートという機械も導入しました。上に立つと振動する機械で、その振動の刺激が身体の各所の筋肉に効果を及ぼします。立っているだけでもいいのですが、腕立て伏せをするとか、足を乗せたりするだけでも、振動が刺激になって通常よりもかなり効率よくトレーニングできます。アスリートにも効果があるもので、このような機械を活用しながら、幅広い年代の方に身体をつくっていただきます。予防だけでなく、術後の方の回復にも使えます。腰が痛いとか訴えられる方も多いのですが、足腰の筋肉が弱っているために腰の痛みが出てくることもあります。ですから治療と将来的な骨折の予防という二つの側面があります。

医師のなかで整形外科医を選ばれた理由は?

医学部にいた時から、志望していたのは循環器系の科でした。それで循環器内科医を選びましたが、医師になって3年目くらいの時に病院内の他科を経験するカリキュラムがありました。臨床実習では経験がありましたが、医師になってから整形外科の手術を見てみると面白くて、実際に経験してさらに興味が湧いたんです。整形外科は自分が初診でみた患者さんを最終的には手術をして退院まで送り出せるという満足感もありました。
それと僕は日曜大工が好きで、手術器具も馴染みのあるものばかりで、ドリルを使ったり、ドライバーで回したりしていると、指導医にスジがいいとおだてられて、それですっかりその気になったんですね。
 
日曜日も診療されていますね。

小さいお子さんから現役で働いている方、お年寄りまで、幅広い年齢層の方が患者さんだと思っています。日曜日も診療しているのは、働いている方には日曜日しか時間が取れないという方もいらっしゃるからです。どんな時間帯でも受診できるように朝早くから夜までの診療時間にしています。
専門のクリニックに行かれるのがいいのですが、現役世代の患者さんには、いろんなお悩みのある方もいらっしゃる。たとえば患者さんが『この吹出物は何でしょうか』と整形外科以外のことで相談された時には、専門ではないので他のクリニックに行って下さいとは言わずに、医師としての目で判断して、問題のあるものなのか無いものなのか、問題があるなら、何科で診てもらえばいいのかというところを判断してお答えします。
かかりつけ医には内科の先生のイメージがあると思いますが、元々僕は内科医でしたから、患者さんにはどんな相談でもいいですよと門戸を開いています。
 
今後考えていらっしゃることはありますか?
リハビリの拡充です。PT(理学療法士)2人、OT(作業療法士)1人の体制でやっていますが、すべての患者さんにリハビリで体力づくりや健康寿命を少しでも延ばせるような身体をつくるための対応をご紹介するには、十分な対応を仕切れていない部分があります。患者さんにもリハビリをしたいという方もいらっしゃいますが、今の体制では足りません。近い将来、人員を増やすとかリハビリ体制の拡充を考えています。また、必要があればリハビリ専用の別の施設をつくるというようなことも考えています。

(取材日:平成29年10月22日)


函館あかまつ通り整形外科クリニック
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