『福祉機器フェスティバル』でウェルキャブ車を出展~「ポルテ」助手席リフトアップシート車/「プレミオ」助手席回転スライドシート車

函館トヨペット株式会社
函館市石川町169番地35 TEL 0138-46-2111

toyopet4_01平成21年7月25日に市内旭岡にある北海道函館養護学校で開かれた『福祉機器フェスティバル』に出かけた。この催しは学校の体育館を会場に様々なメーカーの福祉機器などを各ブースで実際に展示するもので、昨年に引き続き2回目。「開かれた学校」の観点から学校職員や保護者だけでなく一般市民にも開放されている。この日はあいにくの土砂降りの雨に見舞われたが、真剣なまなざしで機器を見学する家族や親子連れの姿が見られた。


※内容は取材時のまま表記しています。

福祉車両「ウェルキャブ車」の普及に力を入れる函館トヨペットも昨年に引き続き実車2台を持ち込んで展示と説明を行った。ただしメイン展示会場の体育館内には車を搬入できないため屋外での展示となった。
そこで、まずは体育館での他のブースを見学してみた。

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toyopet4_03まず目を引かれたのは、軽やかに走る電動車いす「NEO-PR」(日進医療器)。きびきびとした走りを見ていると自分も試乗してみたくなった。担当者によると、住宅の廊下など狭い通路でもスムーズに回れる6輪式を採用しているのが大きな特徴とのこと。試乗して右左折を試してみたところ、あたかも直角に曲がったような感覚を受けるほどの小回りの良さに驚いた。
加えて、モーター部分を簡単に取り外すことができるのもこの製品の大きな特徴だという。電動車いすには大型のものが多いため移動の際に車両に載せるのに苦労するが、同製品はモーター部分を取り外せば折りたたむことができるため、無理なく自家用車のトランクなどに積み込むことができるという。

toyopet4_04次に立ち寄ってみたのは、ユニバーサルデザイン機器の展示ブース。様々な障害を持つ人だけでなくお年寄りや健常者でも扱いやすいように考案されたスイッチや入力装置などが並んでいた。中でもユニークなのは、キーの配列が50音表になっているパソコン用キーボード。パソコンになじみのない方やお年寄りでも迷わずに文章を入力できるようにと考案されたものだ。よく見るとキーボード全体がカバーされており、ひとつひとつのキー部分に穴が開いているが、これは誤って複数のキーを押してしまうことを防止するためだという。

さて、体育館を出て屋外に展示している函館トヨペットのウェルキャブ車展示ブースへ。今回同社が出展したのは、『ポルテ』の助手席リフトアップシート車と『プレミオ』の助手席回転スライドシート車。

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営業本部営業推進室の中村純雄課長は「福祉車両の存在自体をご存じの方は少なくないと思いますが、実際に目にしたり触れたりする機会はそれほど多くないのでは」と分析しており、「少しでも多くの方にウェルキャブ車の存在や使い勝手を知っていただく機会になれば」と今回のフェスティバルへの参加理由を語った。
toyopet4_07養護学校での展示ということもあり、実際に車いすを使用しているお子さまやご家族が見学されることも多く、機能や使い勝手への要望や改善して欲しい点などの意見が寄せられることもしばしばだという。『ポルテ』助手席リフトアップシート車に乗りこみ、電動式で車内から車外へと移動する助手席の動きを実際に体験していた市内の主婦は「振動がないので恐怖心を持たずに座っていることができるところが良い」としつつも、「最後に助手席から立ち上がる際にもう少し地面と足が近ければ楽だと思う」と要望も述べていた。

営業本部営業推進室主任の近江真由美さんは「ウェルキャブ車は特別な装置が付いていますが決して特別な車ではありません。ぜひ普段お使いのお車と同じようにお使いいただければと思います」と呼びかけている。