ウェルキャブ車 愛用者インタビュー:社会福祉法人上磯康啓会つれづれの郷
車いす使用者に解放感を与えるルーフサイドウインドウ装備車を選択ハイエース標準ボディ車いす仕様車 Bタイプ
函館トヨペット株式会社
函館市石川町169番地35 TEL 0138-46-2111
福祉・医療の現場で活躍するトヨタの福祉車両「ウェルキャブ」。社会福祉法人上磯康啓会つれづれの郷は、3年前にハイエース車いす仕様車Bタイプに車種を変更。デイサービス利用者の送迎をメインに特別養護老人ホーム入居者のお出かけイベントにも活用している。今回はハイエースウェルキャブについての感想を上磯康啓会でお聞きした。 ※「メディカルページ函館・道南版2023年夏号」(2023年7月20日発行)の冊子に掲載された記事です。内容は掲載時のまま表記しています。 |
運転も担当していらっしゃる相談員の石佐(いしさ)さんにお聞きします。ハイエースウェルキャブの使い心地はいかがですか。
デイサービス利用者の方の送迎を主に使っていますが、スライドドアの開閉に連動してステップも出てきますから利用者の方の乗降もとても楽です。ウェルキャブとして作られているこのハイエースは、車いすの積み込みなども簡単な操作でできます。
デイサービスの送迎以外にも、ホームの入居者の方が年2回ほどお出かけする行事でも使っています。普段は車いすを使わない入居者の方でも外出していろいろなところを見てみたいという時には、車いすを使った方が楽なので必要になります。車いす仕様車ですから大勢で乗っても、さらに車いすを2台積めるのは大変助かります。
特にウェルキャブのハイエースについて感じられていることは。
私は、このつれづれの郷の前にいた施設の頃から、17年~18年ハイエースを使っています。使い勝手がいいんです。今は装備も多くて、パーキングに入れないとステップが出てこないとかドアが開いたままだとギアが入らないとか、3年前にこの車が来たときは、それを知らなくて故障かなとも思いました。安全装備が充実して、ハイエースは進歩しているんだなと感じています。
普通の窓のほかに上の方にも窓(ルーフサイドウインドウ)があるタイプですね。
実際に乗ってみないと分からないことだと思いますが、普通に座席に座っているよりも、車いすに座っている方は天井までの距離が近いため、横の窓からは下の方の景色しか見えず、圧迫感を感じるようでした。それがあの窓があるだけで、とても解放感を感じるとおっしゃいます。僕らも何のための窓か分からなかったんですが、こういう意味があったのかと納得しました。この窓があるタイプは施設長が選んでくれました。
佐々木施設長が、このタイプを選んだ理由を教えてください。
その前の車もトヨタ系で、営業の方との信頼関係もあって、次もトヨタ系でとは考えていました。ルーフウインドウのタイプにしたのは、利用者さんのことを考えてです。
このハイエースからはリースに替えました。以前は購入していましたが、購入すると簡単に代えることはできませんから、錆びた車を使わなければならない状況にもなります。
北海道の場合、融雪剤として塩化カルシウムが撒かれることも多く、帰ってきてからそれを洗い落とそうとしても、凍っていて洗えないことも多い。そうしたことが原因で錆びついてしまう。施設など事業所が使っている車は、車体に法人名や施設名が書かれていて、看板を背負っているようなものです。違反はもちろんできませんし、見栄えも大事です。
石佐相談員は、リースに関してはいかがですか。
車が重い分、タイヤの消耗が激しいんですが、それもリースの中に入っているのですごく助かります。車検もリースに入っていますから、事業所で使うならリースの方が便利だと思います。
コロナ禍では、送迎時の感染注意が大変だったのではありませんか。
飛沫感染には一番注意して乗車の際にはマスクは絶対してもらいました。乗降時には車内を消毒して、そのくらいの予防しかできないんですが、これは5類に移行した今でもやっています。高齢者の方が多いので、施設長も厳しくコロナ感染のリスクを防ぐことに留意しました。
添乗する女性スタッフも検温して大丈夫であれば仕事に就く。これは今でもやっています。鼻に入れてのコロナ検査も週2回続けています。この3年間ずっとやってきたので、やらないと落ちつかないんです。
ハイエースで何か要望したい装備などはありますか。
もう少し物入れが欲しいですね。コロナで以前は置く必要がなかったようなものも増えました。マスクも一箱は置いておかなければならないし、体温計や血圧計、消臭剤やスプレータイプの消毒液、除菌シートなど置くところがないんですね。収納スペースが欲しいですね。
●担当者ご紹介● |
■函館トヨペット㈱
・新車部 法人営業G ・人事部 教育G、コールセンター
課長 佐藤武郎 氏
車いすのまま、乗り降りするには、リフトなどは介護に必要な装備ですが、ルーフサイドウインドウは介護の点で必ずしも必要ではありません。ウェルキャブ車にはAやBなどのタイプがありますが、ロング、標準ボディのみタイプ別にルーフサイドウインドウの有無を選択できるようになっています。ですからウェルキャブ車両を選んでいただく際には、ご希望によってルーフサイドウインドウの有るタイプか無いタイプかを選んでいただきます。弊社では交換用の冬タイヤも含めたリース契約もご用意しています。ご契約前に一ヵ月の走行距離をお聞きして、そこから計算して必要なら冬タイヤセット分の予算を最初にリースにお入れしますので、ご相談ください。
《取材メモ》 社会福祉法人 上磯康啓会 北斗市追分7丁目11番21号TEL.(0138)48-1777 特別養護老人ホームつれづれの郷、デイサービスつれづれ、地域密着型特別養護老人ホームつれづれの郷-北斗、 |
(取材日:2023年6月3日)