ウェルキャブ車 愛用者インタビュー:高齢者複合型介護施設ライフプレステージ白ゆり美原
ハイエース スーパーロングワイドボディ車いす仕様車Dタイプ
函館トヨペット株式会社
函館市石川町169番地35 TEL 0138-46-2111
福祉の現場で高い支持を受けるトヨタのウェルキャブ車。今回のメディカル情報では、ウェルキャブ車8台を日常的に業務に使用している函館市美原の「ライフプレステ―ジ白ゆり美原」を訪ね、現場職員に使い勝手などを聞いた。
※「メディカルページ函館・道南版2018年冬号」(平成30年11月1日発行)の冊子に掲載された記事です。内容は掲載時のまま表記しています。 |
ライフプレステージ白ゆり美原では、どのタイプのウェルキャブ車を利用していますか?
ハイエースの車いす仕様車を8台使っています。リフト対応車両と非対応車両の両方がありますが、手すりとサイドステップはすべての車に付いています。
施設利用者の評判はいかがでしょう。
リフトの昇降動作がスムーズで安定しているので、車いす利用者の方からは「怖くない」「安心して乗れる」との声をいただいています。車いす利用者だけでなく、自力歩行はできるものの足腰に不安を抱えている利用者も、車いすに乗せてリフトを利用して車に乗り降りしています。ステップからの乗り降りが不安で外出がおっくうになってしまいがちな人も、リフトを使うことで乗り降りの負担が軽くなるので、好評です。
利用者を車いすごとウェルキャブ車に乗せる機会は多いですか。
普段自宅で暮らしていても、下肢が弱っている方や麻痺のある方がいますので、そういった場合に車いすのまま車に乗っていただくことがあります。今回導入したウェルキャブ車は、車いすを2台乗せることができるので、とても便利です。
車いすは同時に何台乗せることがありますか?
曜日によりますが、多い時で4台乗せることがあります。その時はほかに運転席・助手席1人ずつと、さらに最後部に2人乗るので、全部で8人同時に乗車しています。それでもある程度空間に余裕をもって乗れていると思います。実際に乗っていて、窮屈な感じはしませんね。
運転する側としての感想はいかがですか?
運転席から見た時に車の鼻先がないので、特に左折の際などは取り回しがしやすい印象を持っています。目線が高い位置にあるので、危険を察知しやすいのも助かっています。運転の際はほぼ必ずお年寄りを乗せているので、運転者も常に気を張っていますし、段差などで衝撃がないように細心の注意を払っています。ハイエースは運転者の視線が高い位置にある分、遠くまで見渡すことができるので、段差なども早く発見することができ、回避や車線変更もスムーズにできます。
冬道での運転はどうでしょう。
お年寄りを乗せているので普段からゆっくり走るように心がけていることもあり、すべる印象は少ないですね。冬道も非常に安定して走れます。
日常的に車いすを乗せるとのことですが、固定する操作などは難しくありませんか?
最初こそ難しいかなと思いましたが、慣れればカチャカチャと固定していくだけなので、かなり短時間でできます。1人でも十分手が足ります。実際は複数のスタッフがいるので、1人が車いすを固定している間にもう1人がシートベルトを締める、といったような役割分担で、発車準備がよりスピーディーにできます。利用者の乗降介助は毎日何度も行う業務なので、そこにかかる時間が短縮できるのはとても助かります。
もっと便利になればいいと思う部分はありますか?
冬季はステップに雪や氷が付いてしまうことがあります。構造上、車外にあるので走行中にどうしても付着してしまうようです。そのままでは危険なので、スノーブラシなどで取り除いて利用しています。寒冷地仕様として対策していただけるとありがたいですね。
故障や定期検査などアフターサービスも気になるところですが。
営業担当者直通の携帯電話番号をいただいているので、何かあったらすぐに連絡が取れます。オイル交換の時期なども小まめに連絡をいただきます。施設側でも管理はしていますが、普段から連絡をいただいているおかげで、何か気になることがあったらすぐに相談できる関係性が築かれていると思います。
●担当者ご紹介● | |
●函館トヨペット㈱石川店 札幌を含め、白ゆりグループの8施設で使う車の納入をすべて函館トヨペットで担当させていただいているので、とてもうれしく思っています。納入した台数が増えるとともに、車両整備に関するご要望も増えていくので、今以上にタイムリーな対応を取れるように体制を整えていきたいと思います。いただいたご要望については、メーカーに伝えて今後の改善を望みたいと思います。 |
取材協力 白ゆりグループ 株式会社メディカルシャトー
《取材メモ》 高齢者複合型介護施設 ライフプレステージ白ゆり美原 函館市美原2丁目50番2号 TEL(0138)34-3231 |
(取材日:平成30年10月4日)