第1回 東洋医学的 健康針断
「東洋医学的 健康針断」では、年4回、益井東洋治療院の益井院長が、現代西洋医学とは、少し視点を変えて診た「体や健康」についてのお話をしていきます。お気軽にお読みください。
<東洋医学的 健康針断>
皆さん、はじめまして!益井東洋治療院の益井と申します。 今回から年4回の季刊で「東洋医学的 健康針断」と言うコーナーを担当させていただきます。ここでは現代西洋医学とは、少し視点を変えて診た「体や健康」についてのお話をしていこうかなと思っています。 益 井 基 氏 |
「東洋医学的」と言うと何か謎めいていて、怪しい雰囲気であったり、何でもかんでも治ってしまうようなイメージをお持ちの方もたくさんいるかと思います。しかし「ツボ」・「気」などのように、実態がよく分からないものばかりだけではなく、科学的なエビデンス(根拠)がしっかりある治療法もたくさんあるのですよ。
このコラムを通じて、実際の東洋医学というものを分かってもらって、皆様の健康に少しでもお役に立てたらなと考えています。
本当は東洋医学的とするよりも「現代西洋医学に対する代替医学」と書いたほうが正解だと思うのですが、より身近に「西洋医学に対する東洋医学」ということで、お話しをしていきたいと思います。
さてお話を進めますが、かつてアポロが月に行った時にNASAが使っていた以上の高性能のコンピューターが、各家庭に普通にある時代。目覚しい化学・工業技術の進歩によって、色々なすばらしい検査機器と治療器械が開発されている現代西洋医学。それにより一昔前と比較すると、不治の病が治癒可能となり、治せる病気が格段に増えてきているのは間違いないですよね。
しかしここで少し疑問がわきませんか?病院に行くとそこは多くの患者さんであふれかえり、健康保険は破綻寸前・・・治せる病気が増えたにもかかわらず、病人は一向に減る気配は無いようです。いったいどうなっているのでしょう???
つまりこれは現代の医学の進歩により治せる病気は増えたけれど、治せない病気(もしくは治し方が分からない病気)と高齢化による複合的な病がそれ以上に増えていると言えるのではないでしょうか?「歳だからしょうがないね」「検査の結果は問題ないね」このように言われても、症状はある・痛い・・・この辺のすっきりとしないところを補っていくのが、我々の東洋医学=代替医学と言う事になってくるのではないかと私は思っております。実際にアメリカでは莫大な国家予算をかけて、代替医学を研究し医療費の削減を試みているのですよ。
さてここで東洋医学を受けるにあたり、押さえておかなければいけない、重要なポイントをお話いたします。
1. 現在ある症状の原因をはっきりさせる。―確定診断
何らかの症状が出たら、最初に病院に行ってください。そして必要な諸検査を受け、どこに問題があるかを確定診断する必要があります。その症状の中には、色々な病気が潜んでいるかもしれません。
2. 「検査をしてもなんら問題ない」、「検査結果通りの治療をしているが、一向に症状は改善されない」・・・このように打つ手が無くなったら、東洋医学を治療の選択肢に入れてください。
西洋医学とは違った視点で、病気、患者さんを診ますので、原因に対する新しい発見があるかもしれません。
3. 東洋医学は患者さんの治癒能力向上が原則ですから、患者さんも治療のために努力する必要があります。
生活のリズムを作ったり、食事制限やお散歩など、治療のために患者さん自身の少々の努力が必要となる場合があります。
東洋医学の発想の原点は、「患者さんの自然治癒能力を上げて、患者さん自身の力で治癒させることのお手伝い」というところにあります。そのためには「生活習慣」「食生活」「歩行を中心とした適度な運動」と言う私が考える健康の3大原則が非常に重要となります。これは昔から言う「養生しなければだめだよ」の養生のことです。
いかなる病気であっても、上記の3大原則に注意することは絶対に必要で、人として健康に生きるうえで根本的なものであると考えています。
さぁ~皆さん!3大原則を守り、健康で日々の幸せを感じられるような毎日を過ごしましょう。
こんな感じで今後、いろいろなお話を書いていきたいと思っていますので、宜しくお願いいたします。一回目の今回は、このへんのところで失礼いたします。 ではでは!