ウェルキャブ車愛用者インタビュー: 株式会社吉住 デイサービス「よしずみ」・「よしずみ高丘」・「よしずみ東山」

ラクティス(車いす仕様車)

函館トヨペット株式会社
函館市石川町169番地35 TEL 0138-46-2111

toyopet9_01「すべての人に移動する自由を」をコンセプトに乗る人の様々な状況に合わせた車種を展開しているトヨタの福祉車両「ウェルキャブシリーズ」。函館トヨペット株式会社では、福祉車両を展示する「ウェルキャブステーション」を石川店店舗内に設置してきたほか、イベント会場での展示などを行うなどして道南地域での福祉車両の普及に努めてきました。今では介護施設や福祉施設などにも福祉車両の導入が進んでおり、介護のプロもその使い勝手の良さを高く評価しています。
今回は、ラクティス(車いす仕様車)を導入したデイサービスよしずみを運営する株式会社吉住を訪問し、使い勝手や気付いた点などをお聞きしました。


※「メディカルページ函館平成24年度版」(平成24年6月1日発行)の冊子に掲載された記事です。内容は掲載時のまま表記しています。

送迎にラクティス車いす仕様車を使用しているとのことですが?

toyopet9_02現在は送迎で車いすの方を乗せるのは週に3回くらいですね。車いすの方を乗せていない日は、シートを出して利用者さんを3~4人乗せて走ることもあります。狭い路地に入り込んで送迎しなければならないこともありますが、小回りが利くのでとても便利です。

ラクティスならではの使い勝手の良さはどんなところに感じますか?

車いすの方を乗せるときには後部のシートをたたむ必要がありますが、軽く引っ張るだけで切り替えられるので女性でも楽に作業できます。車いすを積み込む際も、車高を下げてなだらかなスロープを押していくだけですみますので、介護者に負担がかかりません。また、運転中はベルトで車いすがしっかりと固定されて動いたりしないので安心です。車いすの方が後部座席でぽつんと1人にならずに、すぐ隣にスタッフが乗れる構造になっているのもいいですね。運転中にバックミラーでのぞくと、車いすの方がとても安心したお顔で乗っておられるのが見えて、良かったなあと思います。

介護者にも優しい車だということですね。

介護の仕事をしていると、腰を痛めたり関節を悪くしてしまったりする方が結構いらっしゃいます。車いすに乗った方を車に乗せるのは大変な仕事ですので、普通は男性が同乗して送迎に行かなければ対応できませんが、ラクティスでは女性スタッフ2名だけで楽に送迎が行えます。ハンドルも軽く、運転もしやすいとスタッフからも好評です。

当初はウェルキャブ車を購入するつもりはなかったとのことですが…?

福祉車両があることを知ってはいたのですが、会社の方針として業務に使う車は中古車を購入することになっていたので、新車を買おうとは考えていませんでした。ですが、函館トヨペットさんが何度もご説明に来てくださり、試乗車も持って来てくださったんですね。実際に試乗してみたらいっぺんにファンになりました。乗り心地の良さや使いやすさを体験して、函館トヨペットさんが自信を持って勧めてくれる理由がわかりましたね。

とは言っても新車を買うとなると予算的な問題もあったかと思いますが。

toyopet9_03中古車に乗った場合と新車を購入した場合の比較を計算して見せてくれたんですね。中古車はどうしても劣化や故障が生じて修理費がかかります。また、車いすを乗せられるようなワンボックスカーを日常的に使用していると燃料代がかさみます。デイサービスは送迎などで走行距離が多くなりますので、維持費は大きな問題です。ラクティスは車体が小さく、また燃費もいいので、たとえ新車を買ったとしても金銭的な負担を圧縮できるのではないかとのことでした。
この説明で社としても方針を転換して新車を購入することになり、晴れてラクティスが納入されたというわけです。実際、ラクティスにしてから燃料代は月間で25%も少なくなりました(以前使用していた車との比較)。

函館トヨペットさんの対応については満足していらっしゃいますか?

下見に行った際にも、それからアフターサービスの点でも、スタッフ1人1人の対応がとても丁寧で感激しました。介護の必要な方がご家族にいらっしゃる場合、車を選ぶ際には、安心して相談できると思います。介護する側にもされる側にも安心で、かつ負担が軽減されることと、安定感や使いやすさなどを十分に確かめて購入を検討されると良いのではないかと思います。

最後に、株式会社吉住さんが展開している施設の特徴や方針などを教えてください。

私どもは現在、梁川町にヘルパーステーションとデイサービス・高齢者下宿の複合施設1軒、東山と高丘にデイサービス1軒ずつを展開し介護・福祉事業を行っています。
toyopet9_04比較的小規模な施設なので、その良さを活かして家庭的な雰囲気の中でそれぞれの方の要望に応えるべく努力しています。お1人お1人好きなことや喜ばれるポイントが違いますが、すべての方に楽しく過ごしてもらうことを常に考えています。要望を聞いた時に「無理だ」と思わずに、どうしたら実現できるかやり方を考えて、かなえてあげるように努めています。

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toyopet9_06デイサービスよしずみ高丘では、最新式の通信カラオケの導入やデイサービスでは珍しい足湯(右写真)を設置するなど、利用者にくつろぎや楽しさを感じてもらうことを追求している。介護を受ける方にも安心して車で移動してもらおうとするトヨタのウェルキャブ車の考え方は、同社の姿勢にぴったりと合致するものだった。同社では、今後もウェルキャブ車を順次導入していく予定だという。

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(取材日:平成24年4月14日)