聞こえの改善から始める充実ライフ 信頼のお店が補聴器選びのポイント

岩崎電子株式会社 函館補聴器センター 九十田 巧治 店長
函館市杉並町8番20号 オカダビル TEL 0138-56-8733
http://www.iwasakidenshi.co.jp/

clm_150323_1国内で65歳以上の高齢者のおよそ半数に当たる約1,500万人が難聴という推計値(独立行政法人国立長寿研究センター調査)があります。聞こえに問題を感じて、補聴器の購入を検討した時、どこで、どう買えばいいのかで悩む人も多いのではないでしょうか。そこで今回は補聴器の専門店「岩崎電子函館補聴器センター」の九十田(つくだ) 巧治店長に補聴器についてのさまざまなアドバイスをお願いしました。(左写真は函館補聴器センター)

 

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■九十田巧治店長:昭和35年寿都町生まれ。
開設時から函館補聴器センターを担当。

補聴器を利用している人は増えているのですか?

日本では65歳から74歳までの方で18%、75歳以上では43%の方が難聴を感じているようです。しかし、日本で難聴を感じている方の使用率は14%。一方でイギリスでは41%、アメリカでは24.6%の方が使用しています。70歳代でも現役の方は、会議などで話を聞き逃したら大変です。情報化社会の中で、聞くことの重要性がより高まり、補聴器を必要とされる方は、今後増えるのではないかと僕は思っています。

聞こえが悪くなったら、補聴器が必要ですか?

会話が聞き取れない、聞きにくいと感じたら、まず「耳鼻咽喉科」を受診してください。自己判断は禁物です。まずは聞こえなくなった原因を調べることが大切です。耳の病気が分かり治療によって治ることもあります。耳鼻科の先生は補聴器の必要性も説明してくれます。

補聴器はいろいろなお店で販売していますが、お店の選び方は?

耳鼻科の先生が信頼のある補聴器店を紹介してくれます。
私ども函館補聴器センターは渡島・檜山管内唯一の認定補聴器専門店です。認定補聴器専門店には厚生労働省の外郭団体である公益財団法人テクノエイド協会による講習を受けた認定補聴器技能者が在籍しています。施設基準を満たしていると認可された店舗で、全国に569店ありますが、函館地区では当補聴器センター1店のみです。
私を含めて認定技能者が2名在籍しており、店内も広いので、お客様にもゆったりと落ち着いた状態で説明をお聞きいただけると思います。

補聴器を選ぶときに大切なことを教えてください。

残念ながら補聴器をつければ、どんなところでも完璧に聞こえるようになるというものではありません。職場での打ち合わせや会議、またはテレビや音楽を聞きたい、あるいは夫婦で日常の会話に支障なければ十分という方もいらっしゃいます。その方によって補聴器を使う目的が違いますし、つける場所も、補聴器の見え方を気にする度合いも、お一人お一人で異なります。そこで一番大切なのは、補聴器を使う目的をはっきりさせるためのカウンセリングです。
お客様は聞こえで困って来店されますが、私どもが大きな声で説明する必要はありません。大きく口をあけ、はっきりと分かりやすい言葉を選んで説明します。補聴器を使われる方だけの問題ではなく、家族の理解とかかわりが大切になります。ですから出来ればご本人だけでなく、家族の方とご来店いただいて、ご一緒に説明を聞いていただければと思います。

カウンセリングが大切なのですね。

カウンセリングを終えて、おおよそ目的にあった補聴器をつけていただいて、聞こえる音がうるさくない程度に設定します。
当店には防音室があります。防音室は、静かですから周囲の音に影響されずに聴力を測ったり、補聴器をつけたときとはずした時の聞こえの差が実感できます。これでどの程度聞こえが改善しているかを確認します。また、あいうえおの聞き取りも補聴器を付けた時とつけない時でやってみます。
補聴器の効果が出れば、そのまま貸出して使っていただくことも可能です。何日か実際に使っていただいて、ご購入を検討していただくことになります。

補聴器には、様々な機種がありますが、どんな機能や特徴がありますか?

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■1円玉硬貨よりも小さなサイズの耳あな型補聴器

耳あな型補聴器 耳あな型が一番の人気機種で使用者が増えています。耳あなの奥まで収まりますから目立たず、耳あなから抜け落ちることもありません。耳かけ型は以前から使われている方が多いタイプで、種類も豊富です。最近ではさらに小型になり、本体もカラフルで目立ちにくくなっています。ポケット型は箱型の本体を首から下げ、コードのついたイヤホンを耳あなに入れて使うタイプで操作がしやすいのが一番の特徴です。
最近は防水機能を強化したデジタル補聴器も出ています。このタイプですと、補聴器の故障の一番の要因であった汗や水などを気にせずお使いになれます。
耳あな型のオーダーメイドタイプはお一人お一人のサイズに合わせます。型を取ってから1週間から10日でご利用できます。

函館補聴器センターは現店舗移転以前の昭和62年11月に開設。ほぼ30年が経過しましたね。

■九十田店長(右から2人目)と函館補聴器センターのスタッフ

■九十田店長(右から2人目)と函館補聴器センターのスタッフ

オープン当初は、補聴器のことをほとんどご存じないまま、ご来店される方が多かったですね。今は、お友達が使っているとか、使っている人から話を聞いたとか、補聴器に関する知識を持った方も増えています。
当店では補聴器以外にも、音ではなく振動で時刻を知らせる目覚まし時計や電話機につけて受話器の音量を大きくできる機械、またマイクを使って話した時に、マイクの音声が直接届くFM補聴器などの器具も販売しています。
補聴器センターという名称のせいか、いまだに日曜日も営業していますかというお問い合わせもあります。 販売店ですのでお気軽にご来店いただきたいですね。ご来店が困難な場合は、ご自宅への訪問にも応じていますから、ぜひご相談ください。

営業時間 平日・土曜 9:00~18:00 日曜・祝日 10:00~17:00 〈定休日:第2・第4日曜日〉

岩崎電子株式会社 函館補聴器センター
函館市杉並町8番20号 オカダビル TEL 0138-56-8733
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