特集35 医療技術の進歩に保険各社が対応。注目の保険サービス「先進医療保障」
(株)エスアイエス北海道[旧社名(有)佐々木保険サービス]
代表取締役 佐々木 光一 氏
函館市花園町3番27号 TEL 0138-51-8677
http://www.sis-hokkaido.co.jp/
男性の2人に1人、女性の3人に1人が患うといわれるガン。今や「国民病」とも言われるガンですが、不治の病といわれていたのは昔のこと。医療技術の発展もあり、適切な治療を受けることで完治する例も飛躍的に多くなりました。一方、特殊な先進医療はまだまだ高額で、生命保険各社ではそうした高額医療費に対応したサービスを提供し始めています。平均寿命の高齢化、増加する三大成人病の発症率、社会保険制度の変化など、このような背景の中で消費者が自分の身を守るために準備すべきこととは何か。保険代理業者として20年の実績を持つ株式会社エスアイエス北海道の佐々木光一社長にお話を伺いました。
「メディカルページ平成23年度版」(平成23年6月1日発行)の冊子に掲載された記事です。内容は掲載時のまま表記しています。 |
■佐々木 光一社長 |
最近、日本の保険業界で大きな動きがあったようですが、ここ数年の保険業界の動きについてお聞かせください。
昨年、100年ぶりに抜本改正され保険法として制定されました。保険というものは社会的背景に対応して変わっていくものです。例えば日本では戦後60年の間に平均寿命が約30歳も延びています。死因のトップも1981年にそれまでの脳血管疾患から悪性新生物(ガン)に変わり、2006年には「がん対策基本法」が成立しています。年金保険やがん保険など、こうした社会の変化を踏まえて保険というものは変わっていきます。
ガンの患者数は今も増加傾向です。ということは、それを踏まえた新たな保険サービスも出ているのでしょうか?
確かにガンの患者数は増えていますが、検査の精度が高くなったことも患者数増加の要因の一つでしょう。また、検査の精度とともに高くなったのが医療技術で、技術の進歩とともにガンの治療成績も高くなっています。
なかでも、先進医療と呼ばれるものは、一般医療に比べて治療効果が高いと注目されています。ただし、先進医療は技術料が高額なものが多く、従来の健康保険が適用されません。そこで各保険会社では先進医療の治療費を一定額まで保障するサービスを始めています。
先進医療の技術料とは保険に入らなければならないほど高額なのでしょうか?
現在、日本では89種類の先進医療があります。技術料は内容によって異なり、数千円のものから、陽子線治療や重粒子線治療のように300万円前後の費用が必要なものまでさまざまです。マスコミなどでは「医療格差」という問題がしばしば取り上げられますが、「先進医療による治療を受けたいが経済的に余裕がない」そんな声を受けて各保険会社が用意したのが高度先進医療特約です。
高度先進医療特約は、素手に加入している生命保険に付けられるものなのでしょうか?
既に加入している保険の特約として付けられる場合や、新たな保険契約が必要な場合など保険内容によって異なります。また、これまでの医療保険は病院に入院できることが前提で用意された保険でしたが、現在は社会保険制度が変わり、病院側は患者をあまり入院させないようになりました。この変化に対応して、在宅での治療を入院(往診)とみなすような保険も出てきていますので、「一日入院したら1万円」というような入院保険に加入していた方でしたら、保険内容を見直されるといいでしょう。
保険内容を見直して新たな保険に入り直した場合、保険料が高くなるというイメージがあるのですが。
保険は若いうちに入っておくと保険料が安くなる、という印象は根強くあります。ただし、先ほどお話にも出たように、社会的背景に対応して保険は変わります。保険の内容にもよりますが、加入して10年、15年経っていても、保障を見直して今から新たに入り直した方が保険料が安くなるという場合もあります。その意味でも、自分の保険の内容を見直すことは重要です。
保険を見直すタイミングや、何年ごとに見直ししましょうという目安はありますか?
生命保険というのは10年、20年、場合によっては終身といったように付き合いの長いものですから、できれば3年や5年ごとに保障内容を確認すべきだと思います。確認するポイントなど分りづらい点もあるので、保険会社の担当者や、私どものような代理店に連絡して来てもらうのがいいでしょう。
加入している保険会社とは別の保険会社に聞いてみてもいいのでしょうか?
もちろんです。例えば私の会社は生命保険会社6社、損害保険会社4社、少額短期保険会社1社、合計11社の代理業を営んでいますので、会社ごとに異なる保険会社を取扱っていますから、保障内容の中からよりお客様に合った保険をご案内できます。保険というと「分りにくい」、「面倒くさい」と敬遠されがちですが、こうしたサービスを上手に利用されるといいでしょう。
保険内容をあらためて知ることで得することもありそうですね。
はい。これは損害保険の話ですが、この度の東日本大震災では自動車の車両保険の特約「地震噴火津波特約」が注目されました。加入者は全国平均で1%程度。今回の津波で被害にあった方のほとんどが未加入で保障の対象にならないと報じられていました。冒頭にお話した高度先進医療もそうですが、知ることで守れる命や財産があります。今回の震災を機に、保険内容の見直しということをぜひ定着していただきたいですね。もちろんそのお手伝いは喜んでさせていただきますので、お気軽にご相談ください。
開業20周年という節目を機に社名を平成23年5月1日に「株式会社エスアイエス北海道」に改名しました。保険を通して地域の皆様のお役に立ちたいという初心を忘れず、保険会社の代理店ではなく、お客様の代理店であることを目指しております。いつでもお気軽にお問い合わせください。 |
(株)エスアイエス北海道
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