専門職チームが自宅での健康維持をサポート

訪問看護リハビリステーション白ゆり

㈱メディカルシャトー訪問看護リハビリステーション白ゆり 八幡通管理者 立花典子さん ・ 乃木管理者 小館明美 さん

白ゆりグループ 函館本社:函館市美原2丁目50番2号 TEL 0138-34-3231 https://www.shirayuri.gr.jp/

■訪問看護リハビリステーション白ゆり八幡通は本年1月開設

■佐藤文彦社長

白ゆりグループの株式会社メディカルシャトー(本社札幌市、佐藤文彦社長)は、札幌と函館の両地域で『訪問看護リハビリステーション白ゆり』を展開している。訪問看護に専門セラピストが担当するリハビリをプラス。函館では1月に八幡通を開設して、乃木、神山の3ステーションが同サービスを提供している。

看護師でそれぞれ八幡通、乃木ステーションの管理者である立花典子さんと小館明美さんのお二人に看護とリハビリを併せたサービスの特徴を聞いた。


「メディカルページ函館・道南版 2021年夏号」(令和3年7月19日発行)の冊子に掲載された記事です。

 

訪問看護、そしてリハビリと2つのサービス名称が付いていますね。

小館さん 訪問看護は看護師のみが所属し、重症度が高く医療的処置が必要な方からのご依頼が多いです。訪問看護リハビリステーションは、看護師だけでなく、セラピストも在籍しており、専門的なリハビリをプラスすることで、予防的視点に立ったケアの提供が可能であると思っています。利用者さまの状態に応じて、リハビリを集中的に行う段階なのか、看護師による医療的なケアを優先すべきか、多職種が集まるチーム全体で考え、常に最適なケアを提供できるのが特徴だと思っています。

スタッフの方の職種を教えてください。

立花さん 私たち看護師のほか、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が在籍しているチームとなっています。それぞれの専門分野で利用者さまの状態に応じたケア・サービスを提供させていただきます。ケアマネジャーから言語聴覚士を必要としている利用者さまのご相談があれば言語聴覚士が。運動機能のサポートのご相談であれば、理学療法士。日常生活動作に関することであれば作業療法士が、それぞれが主として担当し、看護師と連携を図りチームとして支援させていただきます。

通所とはちがう訪問のメリットを教えてください。

■立花典子さん ■小館明美さん

立花さん たとえばデイサービスをご利用されていても、ご自宅のシャワーに入りたいというご希望の方もいらっしゃいます。その場合、セラピストが実際の場所を確認し、安全に入浴できるようリハビリメニューを検討・実施。またケアマネジャーや福祉用具専門相談員と必要な福祉用具の導入検討も行います。ご希望に沿いながら日常生活に対する目標を見つけ、そこに特化した看護やリハビリを提供できるのが訪問のひとつの特徴だと思います。

小館さん 通所で行うリハビリとご自宅に訪問して行うリハビリには大きな違いがあります。特にお一人で暮らしの方であれば、安全に移動できるよう室内環境を整備し、転倒予防を考慮したリハビリを行います。通所と併用しながら、訪問リハビリを受けることで、ご自宅での生活に密着したリハビリを行うことが可能になります。

訪問看護が提供するサービスは?

立花さん ご自宅で暮らしたいけれども、たとえばおしっこの管が入っていて、それを管理しなければならない。ご家族もご高齢という場合には、私たちがおしっこの管を清潔に保ちます。ご利用の回数は利用者さまのご希望に沿いますが、お身体の状態に応じて私たちから提案させて頂く場合もあります。

小館さん 訪問看護というと動けなくなったとき、状態が悪くなったときに来てもらうという印象があるかと思いますが、動けるうちからその機能を維持する。病気になったり、杖をついて歩くようになったり、車いすを使うようになる前に、しっかりと基礎的な機能を維持することで疾病の予防にもつながると思います。

サービスは介護保険で受けるのでしょうか?

立花さん 介護保険を利用されている方がほとんどですが、医療保険を利用されている方もいらっしゃいます。利用者さまの疾患によりさまざまではありますが、重度の疾患の方や末期がんの方など、病院に入院していた方が退院後、在宅復帰する際に主治医やソーシャルワーカーから依頼がくることもあります。一般の方は医療保険でサービスを受けられるということをご存じない方も多いかもしれません。

お二人とも看護師の資格をお持ちですが、訪問看護を選ばれた理由を教えてください。

小館さん 総合病院に勤務して、終末期の病棟の担当が長かったんです。患者さまが家に帰りたいと言いながら亡くなることが多くて、少しの時間でも帰してあげたいという思いを持ちながら勤務していました。急性期の総合病院に16年勤務して経験を積んだので、在宅でもこの力を使えるかなと思い病院を辞めて7年くらい訪問看護に勤務して、看取りの方もケアさせていただきました。白ゆりにはセラピストたちもたくさんいて、看護師と多職種で地域を守っているということ聞いて、2年前から勤務しています。訪問看護ではできなかったことが今はできているという訪問看護リハビリステーションの強さを実感しています。

立花さん 私も白ゆりに入社する半年前まで長い間、病院に勤務していましたが、退院していく患者さまたちのことまで考えることができたのは辞めてからです。看護師が病院という環境の中だけではなく、利用者さまのご自宅という環境に入っていける訪問看護師が、どうやって寄り添っているんだろうという興味があって、自分なりのやり甲斐がそこにあるのかもしれないなと数カ月考えて、チャレンジしようと思い飛び込んでみました。

訪問看護リハビリをこのように利用してほしいという希望はありますか。

小館さん 注射も点滴も必要ないのに看護師が来て何をするの?とお思いになるのは分かります。でも、身体をしっかり正常に整えて維持するためには看護師のケアもセラピストのケアも必要です。広く皆さんに訪問看護リハビリを知っていただいて、元気なうちから医療的なサポートをご自宅で受けていただければと思っています。

(取材日:2021年6月17日)


株式会社 メディカルシャトー
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