ウェルキャブ車愛用者インタビュー: (有)ササキ総合管理サービス「グループホームすえひろ温(ぬくもり)」

ハイエース（車いす仕様車Dタイプ）

函館トヨペット株式会社
函館市石川町169番地35 TEL 0138-46-2111

身体の不自由な方の運転をサポートする「フレンドマチック取付用専用車」や、助手席が車外へスライドダウンする「助手席リフトアップシート車」など、福祉車両メーカーのトップランナーとして常に使う人の快適性を提案してきたトヨタ自動車のウェルキャブシリーズ。セダンタイプから１BOXタイプの車両まで、バリエーション豊かなラインナップは、「自分にピッタリの車が選べる」と、ユーザーからの評価も高い。今回のメディカル情報では、昨年３月のオープンと同時に福祉車両ハイエースを導入した今金町の「グループホームすえひろ温（ぬくもり）」を運営する㈲ササキ総合管理サービスの佐々木徳男社長と濱田直行福祉施設課長に使い心地を伺った。

※「メディカルページ函館平成26年度版」(平成26年6月1日発行)の冊子に掲載された記事です。内容は掲載時のまま表記しています。

■佐々木徳男社長

施設の開設と同時に福祉車両を導入したということですが、新車の購入はどのように進められたのかお聞かせください。

平成25年3月にオープンした「グループホームすえひろ温」ですが、計画や準備はオープンの4年ほど前から行っていました。当社は「温」のオープンに先行して、平成17年から「グループホームすえひろ」を展開してきましたが、その頃から函館トヨペットの営業の方が定期的に顔を出してくれて、新しい施設で使用する車の相談をさせていただいていた経緯があります。

数あるウェルキャブ車の中から今回の車に決定した決めては何だったのでしょう。

平成17年の「グループホームすえひろ」開設当初は、中古のハイエースを購入しました。今でもその車は現役で使っていますが、さすがに年数が経っていることもあり外見の傷みが目立ちます。それでもエンジンなどには大きな問題もなく好調です。そういうことからハイエースに対する信頼感がスタッフの間にありました。

ハイエースの中にも複数のタイプがありますが、今回導入されたDタイプはどのような基準で選ばれたのでしょうか。

■グループホームすえひろ温で導入したハイエース

おおかげさまで、「すえひろ」「すえひろ温」の両グループホームともに定員数がいっぱいの状態でご利用いただいております。利用者が多いので、できるだけ一度に多くの利用者の方にお乗りいただける車ということでハイエースのスーパーロングを選びました。また、利用者の中には日常的に車いすを利用される方や、移動のときだけ車いすを利用される方も多いので4台の車いすと2名分の座席スペースを確保できる今回のDタイプに決まりました。

利用されて丸一年経ちますが、使い勝手はどうでしょう。

同じハイエースでも新車ですから、これまで使っていたものとは全くの別物の印象で、とにかく使いやすいですね。スライドドアと連動する電動格納式ステップのおかげで利用者も無理な姿勢をとることなく車を乗り降りできます。ステップを使えるので乗降の都度に踏み台を用意するという手間もなくなり、どこでも好きなところで乗り降りができる感じです。また、オプションで付けていただいたバックモニターのおかげで、車庫入れなどが楽になりました。女性スタッフも利用することがあるのですが、大変重宝しているようです。

これまで使っていたハイエースより車体が大きくなっていますが、サイズ面での不都合はありませんか。

スーパーロングのボディなんですが、不思議なことに、これまで使っていた車よりも小回りが利くようになりました。施設のある今金町の周辺は雪が多い地域ですが、雪道でも安定感があり、安心して運転ができますね。通常は小型車で利用者の送迎を行っている場所があるのですが、大雪の時には新しいハイエースで送迎することが冬の間に何度かありました。

新車導入後のアフターサービスについても教えてください。

濱田福祉施設課長

利用者を見ていると、車の乗り降りや車内での移動など、スムーズに行えているようです。病院への送迎だけでなく、お花見やフルーツ狩り、ドライブなど、外出するのを皆さん楽しみにしているようです。
す営業の及川さんが定期的に様子を伺いに来てくれています。車の調子もいいですし、何かあれば最寄りの函館トヨペット八雲店からスタッフの方が駆けつけてくれることになっていますので、そういう意味での安心感もあって心強いですね。
す『絶対に損はさせません』という言葉のとおり、とても使いやすい車ですね。

●担当者ご紹介●

■函館トヨペット(株) 八雲店・吉田敏行店長

八雲町を基点に、今金町、北桧山町、瀬棚町、長万部町一帯でサービスを提供する函館トヨペット(株)八雲店店長の吉田敏行さん。「何かトラブルがあった場合、お客様としてはすぐに対応してほしいいという思いが強いと思います。そんなお客様の要望に応えられるよう、これからも努力していきたいと思っています。」

■函館トヨペット(株)八雲店

取材協力有限会社ササキ総合管理サービスグループホームすえひろ温（ぬくもり）

■グループホームすえひろ温での昼食風景(上)。下の2枚はグループホームすえひろ

「日頃からスタッフには、他人への感謝の気持ちを常に持つようにと教えています」と話す『すえひろ』を運営する㈲ササキ総合管理サービスの佐々木徳男代表取締役。
「入居者みんなが家族です」をモットーに、自分の家族に対するのと同じ気持ちでケアを行う同社では、時代のニーズに合わせたサービスを提供。
「これからも、地域の中で必要とされる施設であるように努めていきます」と意気込みを語る。

みんなが家族として、穏やかな生活を「すえながく」暮らし続けて欲しい、という願いをこめて名付けられたグループホーム『すえひろ』。現在はグループホーム、居宅介護支援、小規模多機能居宅介護、介護予防を大きな柱として事業を展開。福祉の町づくりをする今金町にあって、利用者のニーズや身体機能の変化に対応した地域密着型のサービスを提供している。