全国2930施設の中、北海道介護型有料老人ホームN0.1受賞 高評価された白ゆりグループの運営理念と事業展開

株式会社メディカルシャトー
函館本社:函館市美原2丁目50番2号 TEL 0138-34-3231
https://www.shirayuri.gr.jp/

介護の現場は昨年1月の介護報酬の引き下げ、さらには慢性的な職員不足から、利用者に十分なサービスの提供が困難な状況にあります。そのなかで函館の介護施設がダイヤモンドセレクト2016年有料老人ホームランキング北海道介護型で1位を獲得しました。全国2930施設のなかから1位に選ばれたのは『ライフプレステージ白ゆり富岡』。同施設を運営する㈱メディカルシャトー(函館本社・函館市美原2丁目、佐藤道郎代表)は「白ゆりグループ」として、函館市内では富岡(3事業所)のほか2施設(8事業所)、北斗市に1施設(2事業所)を運営しています。高い評価を受けた同グループを紹介します。


「メディカルページ函館平成28年度版」(平成28年7月7日発行)の冊子に掲載された記事です。

2020年には国民の5人に1人が75歳以上、3人に1人は65歳以上になるといわれ、団塊の世代が全員75歳以上になる2025年問題が迫っています。

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■白ゆりグループが運営する『ライフプレステージ白ゆり』(左上から時計まわりに美原、富岡、北斗、乃木) の各施設

入居に限らず通所でも、より快適で安心できる介護サービスを受けたいという高齢者が増加する一方で、規模の小さな通所介護施設は、介護保険収入の減少に加えて、職員の人件費の上昇もあり経営難に陥っている事業所が増加しています。このままでは脆弱な経営基盤の介護施設が廃業し、増加する高齢者のニーズに対応できず、待機児童ならぬ待機老人の問題が浮上してくる可能性も指摘されています。
そういう時だからこそ、有料老人ホームランキングで1位を獲得した『ライフプレステージ白ゆり富岡』と運営する白ゆりグループ・(株)メディカルシャトーの企業姿勢が大きな注目を集めています。

調剤薬局事業から介護事業に

(株)メディカルシャトーは1997年に設立、その源流は調剤薬局でした。1999年には函館市富岡町、札幌市白石区、2001年には鹿部町、函館市住吉町と「白ゆり調剤薬局」を相次いで開局しました。
そして、2002年、函館市富岡町に居宅介護支援事業所「いきいき介護白ゆり富岡」を開設。介護事業がスタートし、札幌地区ではグループホームも開設。2006年3月に開設されたのが、今回ナンバーワンの栄誉を得た高齢者介護複合型施設『ライフプレステージ白ゆり富岡』でした。
2011年に調剤薬局事業を分社化し、現在、介護事業を主体としていますが、“医療と介護の融合を実現する”という「白ゆりグループ」が掲げるポリシーは、源流の調剤薬局、さらに新たな事業展開として取り組んだ介護分野を謳っています。

白ゆりグループの運営理念

「白ゆりグループ」の介護事業の嚆矢でもある『ライフプレステージ白ゆり富岡』が1位となった今回の選定では、入居率はもとより、看護体制の充実度、介護職員に占める介護福祉士の比率、事業経験に加えて、サービスを提供するための判断基準として介護職員の退職率やベテラン職員の比率、夜間の看護体制、個別機能訓練、看とり体制など10項目の指標が判断されました。
しかし、『富岡』に限らず、「白ゆりグループ」が『ライフプレステージ』の共通名称で展開する高齢者介護施設『美原』、『乃木』、『北斗』のいずれにおいても、その運営理念は変わりません。

手厚い介護体制を支える職員

■越尾施設長

■越尾施設長

介護付有料老人ホームは、介護保険法で職員配置について「3:1」の最低基準が設けられています。これは最低でも入居者3名(要介護、要支援の高齢者)に対して職員1名を配置するというものです。これに対して「白ゆりグループ」の職員配置は、入居者2名に対して1名の職員を配置する「2:1」。つまり、より手厚い介護体制が取られているのです。

「責任をもってサービスできる職員配置」(ライフプレステージ白ゆり美原施設長・越尾賢氏)という「2:1」配置のために、同グループでは、自社採用を基とし派遣などのスタッフは使わず、職員を厳選して採用。その後の教育も徹底し、福利厚生で資格取得のサポートもされており、介護福祉士やケアマネージャーの資格取得を目指した社内勉強会が開催され、高い合格率を維持しています。
また、女子職員が産休後も、パートで働きやすい職場環境を提供した後、再び正社員として雇用するなど、スキルの高い人材に安定した雇用の場を提供し、職員の退職率を下げ、ベテラン職員の比率を高めています。

介護ロボットの導入

「白ゆりグループ」は昨年11月、札幌で運営する施設に介護職員が高齢者を抱える際の腰の負担を軽くするため、ロボットスーツ「HAL」を導入しました。介護職員にとって深刻な問題になっている腰痛を最新技術により解消するもので、職場環境の改善が目的です。
介護の現場に限らずロボットが大きな働き手になりつつあります。同グループによる「HAL」の導入は、いち早く先進技術に触れ、そのノウハウを熟知し、それを介護事業に生かすという狙いもあり、この秋にも函館地区の施設でも導入が予定されています。

高齢者住まいセミナーの開催

■参加者に施設による介護サービスの違いなどを分かりやすく説明した高齢者住まいセミナー

■参加者に施設による介護サービスの違いなどを分かりやすく説明した高齢者住まいセミナー

介護施設の入居を考えている人やその家族が、一番頭を悩ませるのが、施設選びです。「白ゆりグループ」は3ヵ月ごとに「高齢者住まいセミナー」を開催し、施設選びのポイントなどをアドバイスしています。6月12日には、『ライフプレステージ白ゆり美原』で、同セミナーが開催されました。今年5月に開設した介護付き有料老人ホーム『ライフプレステージ白ゆり乃木』などを例に越尾施設長が分かりやすくアドバイス。参加した人たちが熱心に耳を傾けていました。
また、セミナーを終了してから、車で移動し『ライフプレステージ白ゆり乃木』での足湯の体験も含めた施設見学会を実施しました。参加した方々は、「足も体もポカポカする」と実際の温泉効果を体験に満足そうな面持ちでした。 入居者、職員、みんなが笑顔になる場所―白ゆりグループの施設には、その思いが溢れています。(取材日:平成28年6月12日)


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