㈱アキヤマ第54回業務用食材・機器フェア2025開催
メーカー96社が価値の二極化に対応したメニュー提案
株式会社アキヤマ 業務用食材・関連機器販売・宅配事業
●北斗市東前3-41 TEL0138-77-7491 https://www.akiyama-fs.co.jp/
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「メディカルページ函館・道南版2025年冬号」(令和7年11月20日発行)の冊子に掲載された記事です。 |

■賑わうフェア会場
「昨今の物価高騰でみなさん苦労されています。値上げで高付加価値路線に転換した方、逆に安い価格路線のお客さまもいらっしゃいます。高付加価値で品質の高い商品、逆に安価で手軽に使える商品の二極化です」
㈱アキヤマの小林周平社長は、家庭から中食さらに外食まで、価値観の二極化が進む状況を話す。
依然として続く物価高騰。なかでも食品関連の値上がりは家庭を直撃。より安価な食材を選ぶ工夫をしてもエンゲル係数の上昇は止まらない。リーズナブルで、その上満足したいという消費者の外食ニーズは強まる。
一方で増加するインバウンド(訪日外国人)の多くは富裕層で、普通の日本人なら二の足を踏むような高額商品でも品質が確かなら買い求めるのに躊躇しない。食事にしても同様で日本ならでは日本でしか味わえないというのものなら円安もあって金額にこだわらない。今回のフェアのテーマ『価値の二極化』が、まさにこれだ。

■(左から)小林周平社長・小林久周会長・小林和久常務
小林社長は続ける「価値の二極化のどちらにもお応えする必要があります。全体の値段が上がっていくなかで、商品をどう生かして使っていくか。加えて調理現場での人手不足は相変わらず続いていますから、少ないスタッフでも調理が可能であること。メーカーさんの商品には、調理の作業工程を削減するというものも出てきています。リーズナブルなものから高付加価値へ転換もできると思います」
これが『価値の二極化に対応した調理の幅が広がるメニュー提案へ』と繋がるわけだ。
コロナ禍での開催経験を生かした会場レイアウト
そもそも同フェアを発案、最初に開催した小林久周会長は、「付加価値を高め、お客さまの悩みをいかに解決するかが、ものを売る商売としての経営の在り方。われわれに足りない部分は、メーカーさんから協力いただいてアキヤマが地域に提供する」と、お客さまと一緒になって、その悩みを解決するというフェアの趣旨を話している。

■開会前の朝礼
会場には来場者に供される食事を提供するコーナーもあったが、その中で復活したのが、すし職人が握る寿司コーナー。コロナ禍もあって中止していたが、人気もあり今回復活した。しかも職人さんが握るすしネタは、アキヤマが開発した冷凍の切り身。
「回転寿し向けの商品でローコストではありますが、いろいろな外食店でも使いやすい材料」と小林社長はPR。
小林会長も「お寿しのネタもアキヤマでお買い求めいただく。冷凍保存して1切れ当たりの単価がわかるようにスライスして提供します。クオリティは標準化したもの。価格はリーズナブルで美味しい。高級なものは名だたるお寿司店さんでという二極化」との狙いを語る。
コロナ禍で中断したこともあるフェアだが、その後の運営に生かした経験もある。例えば、当初は感染防止のために一方通行とした会場レイアウトだ。一方通行は全ブースが見てもらえるとのメーカー要望もあって、以後の会場レイアウトは、来場者が全商品を見ることができる一方通行スタイルとなった。

■ニチレイフーズ北海道支社・中村修支社長(左)と根本営業部長
開場を前にしての朝礼で、小林社長は「会長から会社の運営を託されて1年間歩んできました。みなさま方のお力添えで、この場に立たせていただいております」と参加メーカーに感謝の言葉を話し、さらに「みなさま方の価値ある商品を紹介するため最後までお力添えをお願いします」と語った。
関連商社を代表してあいさつに立った㈱ニチレイフーズ北海道支社中村修支社長は、「現場は人手不足が進行している。来場されるお客様一人一人に日々の調理の手助けとなるメニューをご提案したい」と来場者に満足してもらえるフェアの開催を話した。
㈱アキヤマ小林和久常務の司会で朝礼が進むなか、小林社長によりアキヤマ役職員の紹介が行われ、 根本琢巳営業部長の連絡指示事項説明を受け、メーカースタッフ131名によるフェアがスタートした。
(取材日:2025年10月7日)

業務用食材・機器の専門商社㈱アキヤマが、令和7年10月7日「業務用食材・機器フェア2025」を開催した。54回目となる今回の同フェアのテーマは『価値の二極化(High qiality&Reasonable)に対応、調理の幅が広がるメニュー提案』。函館流通ホールの会場83ブースには、メーカー96社のスタッフ131名が来場した地元の外食業界、ホテル、病院などの関係者に自信の商品を紹介。アキヤマの恒例イベントは、今年も盛況だった。