高齢者大学や福祉ショップなど障壁のない交流拠点~函館駅前(棒二森屋アネックス6階)に『ふらっとDaimon』誕生
函館市から委託管理の選定を受けた白ゆりグループ㈱メディカルシャトー
●株式会社メディカルシャトー
函館本社:函館市美原2丁目50番2号 TEL 0138-34-3231
https://www.shirayuri.gr.jp/
高齢者を始め健常者と障害者、さらに年齢性別も関係なく交流を深めるための拠点『ふらっとDaimon(だいもん)』が函館駅前の棒二森屋アネックス6階(函館市若松町17番12号)にオープンした。駅前大門の活性化も目的に函館市が開設したもので、函館・北斗・札幌の3都市で高齢者施設を運営する『白ゆりグループ』の㈱メディカルシャトー(代表取締役 佐藤道郎代表)が、函館市からの選定を受け委託管理する。10月15日のオープニングセレモニーに続いて、同21日には、『函館市高齢者大学大門校』の入学式が行われ、函館駅前地区の新しい交流拠点が本格始動した。 「メディカルページ函館平成28年度改訂版」(平成28年12月1日発行)の冊子に掲載された記事です。 |
『ふらっとDaimon』の名称は駅前地区の大門に加えて、高齢者を始め誰もが気軽に“ふらっと”できる場所、さらに誰でも利用できる格差や障壁がないという意味の英語“フラット(flat)”から命名された。オープニングセレモニーの席上、主催者である函館市の工藤壽樹市長は、地域福祉の高進と駅前大門の活性化を目的に整備したものと『ふらっとDaimon』を紹介。
「交流の輪が広がり、棒二森屋、大門商店街に波及効果が出るように、また、高齢者のみなさんが居心地よく、末永く愛されることを心から祈念しています」と期待の言葉を語った。
癒しと安らぎの空間目指す白ゆりグループ
また、運営者として挨拶に立った白ゆりグループの佐藤道郎代表取締役は、医療・介護を通じて函館市においては18年前から店舗を展開。2003年からは介護事業にも参入していると話した後、今までのお世話に恩返しができないものかと思慮。市の事業募集に応募し、認定の運びとなったと『ふらっとDaimon』に関わるに至った経緯を説明。
「多くの市民の声に耳を傾けながらサービスの開発に努め、市民と高齢者にとって癒しと安らぎの空間となるような施設づくりを目指し頑張っていきたい」と抱負を語った。
㈱中合棒二森屋店の小賀雅彦店長、函館都心商店街振興組合の渡辺良一理事長が祝辞。ショップとカフェで協力する社会福祉法人函館一条の尾形永造理事長、『ふらっとDaimon』担当の㈱メディカルシャトー専務取締役佐藤文彦氏、同常務取締役で高齢者大学大門校学長の白川直哉氏が紹介され、藤原孝史マネージャーが施設を紹介した。
セレモニーは最後に白ゆりグループのスタッフが8年前に結成した『白ゆり獅子舞保存会』と3年前に結成した『天龍太鼓』のチームによる演舞が披露され、『ふらっとDaimon』のオープンを祝った。
市内4番目の高齢者大学開校
10月21日には、『函館市高齢者大学大門校』の入学式が行われ、白川学長の挨拶に続いて、函館市教育委員会生涯学習部小林良一部長が祝辞を述べた。
60歳以上の市民を対象とした高齢者大学は、大門校が4校目。市内中心部の駅前での開校は初めてということもあり、125名の定員を大幅に超える申し込みがあった。来年4月からは2クラスによる開校が決まっており、1月からは新規申込の受付が始まる予定。
白川学長は、「いきいきとした健康づくの場、情報収集の学びの場、憩いの場、そして、ふらっと立ち寄れるという観点から、みなさまの友好の場として通うのが楽しいといってもらえる空間づくりをスタッフ一同が考えています」と入学する高齢者に語った。
『ふらっとDaimon』には、高齢者大学大門校も利用する多目的ホールのほか、社会福祉法人函館一条学園の授産製品を展示販売する福祉ショップと同学園利用者がスタッフともに珈琲やランチメニューを提供する福祉カフェ、福祉ボランティア3団体の事務所、さらに無料で利用できる会議室がある。
多目的ホールは、高齢者大学だけでなく、健康体操などのイベント開催にも利用。壁も作品の展示スペースとして活用する。このほか、ケアマネージャーの経験を持つスタッフが、介護や福祉の相談に応じる。
藤原マネージャーは、「いろいろな方がお出でになり、出合いや交流があって、そこから様々な企画も生まれると思います。そうしたきっかけ作りから実行までが私達の仕事です」と話し、気軽に足を運んでほしいと呼び掛けている。(取材日:平成28年10月15・21日)
『ふらっとDaimon』 ■営業時間:AM10:00~PM5:00 ■定休日:毎週月曜日
株式会社メディカルシャトー
函館本社:函館市美原2丁目50番2号
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