トヨタからコロナ感染予防の2製品

足踏み式消毒スタンド『しょうどく大使』
ハイエース用『飛沫感染対策セパレータ』

函館トヨペット株式会社
函館市石川町169番地35 TEL.0138-46-2111

コロナウイルス感染予防を目指し、トヨタ自動車㈱はトヨタ車のパーツを使った足踏み式消毒スタンド『しょうどく大使』とハイエース用の『飛沫感染対策セパレータ』を販売。函館トヨペット㈱営業本部法人部・横山孝博課長に『しょうどく大使』開発のいきさつをお聞きし、併せてデイサービス等の送迎利用に多く使われるハイエース・ウエルキャブ車両にも対応した『飛沫感染対策セパレータ』を紹介する。


「メディカルページ函館・道南版2021年夏号」(令和3年7月19日発行)の冊子に掲載された記事です。

 
トヨタが足踏み式消毒スタンドを販売する理由を教えてください。

■函館トヨペット石川店玄関に置かれた『しょうどく大使』

 まず、なぜ『しょうどく大使』という製品がつくられたのかをお話します。
新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化するなかで、「トヨタの新車工場から感染者を出さない」という強い思いからクルマをつくる技術を活かして試行錯誤しながら足踏み式消毒スタンドづくりが始まりました。
 開発した製品を試作品として医療機関へ持ち込み専門家の方からの意見をもとに改良を繰り返したそうです。販売店や商業施設などで実際に使用してもらいお客さまの様々な声を集め、そこから生まれたアイディアを反映させることで多くの方が使いやすい製品に改善されました。クルマの部品などすでにあったパーツを活用したので、新たな設備や部品は不要で効率的に高品質、低価格の製品が完成しました。

自信の製品を販売することになったのですね。 

 この『しょうどく大使』をもっと幅広く活用できる、もっと必要としているところがあるのではと当然のように思いました。『しょうどく大使』のチラシを持ち法人関係を訪問した際には「なぜトヨタが?」と何度も聞かれましたが、私は「トヨタもコロナの収束に真剣に取り組んでいます」とお答えしています。
現在はどの施設や企業でも消毒液を設置していますが、私自身まだ手動式のものには抵抗があり、足踏み式の方が安心します。
同じような足踏み式の消毒スタンドは2万円から3万円の価格と聞いていますが、『しょうどく大使』の本体価格は8800円(税込)と低価格です。

今後の販売活動について聞かせてください。

『しょうどく大使』をご紹介していない法人、特に医療や福祉関係の法人がたくさんありますから、お勧めしていきたいです。ただ、函館も感染者数が少ないとはいえ、どの施設も感染予防で大変な状況です。安易に訪問できませんから、チラシを手渡しするのではなく、郵送やポストインなど今までとは違う活動も考えています。

コロナ禍に函館トヨペットさんとして検討されていることは?

 当社としてもクルマの販売だけでなく、『しょうどく大使』やウエルキャブ車を含めたハイエースの『飛沫感染対策セパレータ』など、コロナ禍でお客さまのためになる“モノ”“コト”、我々には何ができるのかを日々考えています。
 ワクチンがいきわたるまで、接種にはまだまだ時間がかかるようです。とにかくコロナの収束を願いできる限りのご協力をしたいと思っています。そして、個人的には一日も早くマスクなしの笑顔で訪問活動をしたいです。

 

「しょうどく大使」色・価格
価格(税込)
シルバー・ブラック 8,800円
桜・サックスブルー・イエロー 9,750円
「しょうどく大使」特 長

①高さ調節機能付き(子人~大人までカバー)

②一踏みで適量噴射(両手表裏・手首まで)

③車イス対応(手の甲でプッシュ可能※オプション取付により)

オプション

○車イス用押し込み軸 (価格税込165円):手の甲で押し込み、消毒液噴射が可能

○表示取付け軸(価格税込660円):POPを簡易に取り付けるマジックテープ付の軸

運転手と乗客の感染リスクを低減するハイエース(ワゴン、コミューター、ウェルキャブ用)の飛沫感染対策セパレータ

■運転席と後席の飛沫感染リスクを低減する『飛沫感染対策セパレータ』カーテンは運転席、後席ともファスナーの開閉ができ、取り外しも簡単。

 送迎用車両に装着することで運転席と乗客が座る後席の間の仕切りとなって飛沫感染リスクを低減するセパレータをトヨタが販売している。
 この『飛沫感染対策セパレータ』は、運転席と乗客が座る後席の間をコンビニやスーパーのレジに見られるような無色透明なビニールのカーテンで仕切るもの。ハイエースを対象車両とするトヨタの純正部品で、函館・道南地区ではデイサービスや病院の送迎用に利用されているウエルキャブのハイエースにも対応している。
 新型コロナウイルス感染予防の面から、不特定の利用客が乗車する送迎車両の感染リスク低減の要望もあり、送迎車として多く使われるハイエースの既存用品を改良して今回販売された。『しょうどく大使』同様、既存用品を改良したことで、安価な商品化を実現した。

 

 

ウエルキャブは手すりと併用可能

 全面透明のシート(カーテン)は、運転席から利用者が座っている後席の様子が確認しやすく、コミュニケーションもとりやすい。カーテンはファスナー付きで、運転席、後席ともファスナー開閉が可能。緊急時のサポートや荷物の受け渡しができるなど、このセパレータの一番特長は、送迎用車両としての機能を妨げないところだ。
 サイズとスタイルは車両形状に合わせた専用設計で、隙間を極力少なくし、飛沫感染を予防する。また、天井へはフックの引っ掛け、下部はボタンでの取り付けで、取り外しも簡単。シート部分が汚れたときの掃除や取り換えも可能で、さらにウエルキャブ車は標準装備の手すりを共存できる。
 メーカー希望小売価格は2万7,500円(税込)。別途工賃が4,400円(税込)。取り換え用のシート部材は2万7,500円(税込)で購入できる。『しょうどく大使』、『飛沫感染対策セパレータ』の問い合わせは函館トヨペット㈱営業本部法人部 TEL0138-46-2111へ。

(取材日:2021年6月17日)