より快適で便利な福祉車両を提案するウェルキャブステーション

ウェルキャブ車スタッフインタビュー

函館トヨペット株式会社  函館市石川町169番地35 TEL 0138-46-2111

ウェルキャブとは、高齢者や身体にハンデのある人に「移動する自由」を提供するトヨタの福祉車両シリーズの名称。専任スタッフが一人ひとりのニーズにマッチした要望や相談に応じるのが「ウェルキャブステーション」で、函館トヨペット㈱では、石川店と五稜郭店に設置している。便利な装置や装備の取り付けなど、より快適で便利なウェルキャブを提案するウェルキャブステーションのスタッフを取材した。


※「メディカルページ函館・道南版2020年夏号」(2020年7月14日発行)の冊子に掲載された記事です。

 最初は、福祉施設や病院などの法人を担当、ウェルキャブ部門を統括している横山孝博課長(新車部 法人営業・改善推進部 教育グループ)に聞いてみた。

■横山孝博 課長

横山課長のお仕事について教えてください。
 2018年4月に営業本部・法人部へ異動となり、これから多くなると想定される福祉車両の担当として渡島檜山管内の医療法人・福祉法人の新規開拓を任されました。函館市・北斗市・七飯町が中心でしたが、他の町も年に2、3回はカタログや雑誌などを持って定期的に訪問しました。
 最初の一年は、ほぼ挨拶まわりで終わりましたが、一年が過ぎて福祉車両の見積依頼やリース車に関する相談などの声が掛かるようになりました。当社にメンテナンスの取引がない福祉施設から車いすを載せるリフトの修理、事故での板金修理の依頼があった時は、車両販売するより嬉しかったです。コツコツ活動して良かったと思った瞬間でした。そして、どこの施設に訪問しても初めて会う私に明るく接してくれたことが活動の励みになりました。
 今も定期的にカタログやチラシ、雑誌をお届けしていますが、メディカルページが一番喜ばれます。重宝されていることが渡した時の表情だけで分かります。数に限りがあるので、すべての施設にとはいきませんが、一冊でも多くこれからもお届けしたいですね。

ありがとうございます。ご担当先は特にコロナ禍で大変ですね。
 新型コロナウイルスの影響で、この数カ月は訪問が出来ていないのが現状です。何か支援のような協力が出来ないかと考えはしたものの、結局は何も出来ず、コロナの収束後には急いで顔を出したいです。

ご専門の立場から福祉車両について何か気になることはありますか?
 渡島檜山管内を活動してみると、車いすを載せるタイプはハイエースの大型車が多く使用されているのを実感します。女性が運転されている場合も非常に多くて、コンパクトな車いす仕様がありますかと聞かれます。コンパクトなものには4WDの設定がなくて、北海道はやはり4WDですから、このラインアップの充実が必要だと思っています。

■石川店ウェルキャブステーションに展示しているハイエース車いす仕様車

今後、どのような活動を考えていますか?
 福祉車両の販売だけではなく、車両に関わる相談をたくさん受けて、それにお応えしていきたいですね。たとえば現金や寄付金、補助金で購入される法人様もまだ多いですが、この数年でリースの購入化が進んでいます。これからリースをご検討されるのであれば、ご協力したいですね。
 先日もお客様にシエンタの車いす仕様車を勧めたいと営業スタッフから相談を受け商談に同行しました。店舗からそのような要望があれば積極的に手伝っています。最近多いのが営業スタッフからのリースの相談です。営業スタッフにも福祉施設を担当している者がいるので、車両のリース見積の作成なども手伝っています。
 毎日使う車なので、修理に時間がかかって1日使えなくても大変ですから、リースで定期的に代替えされていった方が効率が良いと思います。リースも当社のリースですから、メンテナンスから事故対応まで、すべてお任せ下さい。お困りのことがありましたら、いつでも声をかけていただければと思います。

 続いて、五稜郭店ウェルキャブステーションを担当する阪下武史係長(五稜郭店 営業課)と石川店ウェルキャブステーションを担当する長谷英美課長代理(石川店 営業課)からお話を伺った。

お二人ともサービス介助士2級の資格をお持ちですね。
阪下 サービス介助士は、ご高齢の方や障がいのある方に安心してお手伝いができる資格です。サービス介助士2級の資格を持つスタッフがいないとウェルキャブステーションは設置できません。

■阪下武史係長(左)と長谷英美課長代理

お客様では、どのような方が多いのですか?
阪下 お客様は病院関係の方が多いと思います。大きい病院様ですと、ハイエースを4、5台使われています。特に送迎で使うハイエースタイプのリフト付きが多いと思いますね。
長谷 八雲店や江差店で担当させていただいている法人様が、ウェルキャブの現車を実際に見るためにいらっしゃることもあります。みなさん、ある程度お調べになってからいらっしゃるので、一から十まで聞かれることはないんですが、何人乗れるのとか、車いすは何台乗車できるの、ストレッチャーは乗車できるのなどの質問をお受けすることもあります。ハイエースはロングボディとスーパーロングボディがあり、使い勝手の確認をなさりたいのかなと思ったりもします。

どのような質問が多いのでしょうか?
阪下 消費税の非課税など税金関係の質問も多いんですが、ご購入されてから故障があった場合の対応などを気にされますので、函館以外でもメンテナンス等は各地の店舗で行うことを説明します。

最後にウェルキャブステーションのPRをお願いします。
阪下 トヨタの全車種を販売していますが、ウェルキャブについてはすべてお任せください。
長谷 車業界はどうしても男性スタッフが多いので、女性目線で相談に乗ったり、アドバイスできればと思っています。

(取材日:2020年6月17日)