市内最大規模の町会の魅力を全世代の地域住民に呼びかける

函館市美原町会 作並 真一 町会長  
町会事務所 函館市美原3丁目5番16号

■作並 真一 町会長

 函館市町会連合会には、本年4月1日現在174町会が加盟している。そのうち美原町会は美原1丁目から5丁目をエリアに8月末時点の世帯数は7065。人口1万1880人(但し3丁目60番エリアは石川町会)。世帯数、人口とも函館市全体の5.1%を占める最大規模の町会だ。

 現在函館市内の町会加入率は半世紀前の76.1%から47.0%と半分以下にまで下がっている。美原町会の対象地区には約7千世帯が暮らすが、町会に加入しているのは約2700世帯。町会加入率低下の悩みは他の町会と同様で、作並真一町会長は「加入率は半分以下。町会活動を理解してもらう必要がある」と話す。

 ㈱作並電気工事社長で函館地方電気工事協同組合理事と北部支部長も務める作並氏は、函館みなとライオンズクラブ会長であり、2027年7月~2028年6月のライオンズクラブ国際協会331-C地区ガバナーに就任する。このような公職を務める作並氏が美原町会との関りを持ったのは、美原地区に家を建てた28歳の時。40歳になったのを機に「もっと地域に関わろう」と考え、副会長を経て、昨年5月に会長に就任した。

「この後の人生は仕事ばかりじゃなく、地域貢献もやって楽しもうかなと思いました」と語る作並町会長。ライオンズクラブの活動でも、先輩諸兄と関わり合うことが面白かったと話し、地域の先輩である高齢者と町内会で関りあうのが楽しみだった。

 実際に町会運営に携わってみると加入率以外にも課題は山積していた。まずは町会に加入しても班長になることを断る人が多く、中には班長の仕事が嫌で町会を退会する人さえいた。

 「特に若い人が退会する理由のほとんどが班長をしたくないから。班長をやっても回覧板を回すくらいならいいけど、町内会費の集金はしたくないというんです」(作並町会長)。

 こうした問題解決にむけて、まだ研究段階だが美原地区にある郵便局を利用して、町内会費を郵便局か町会で払う方法も検討している。もちろん班長から町内会費の集金業務をなくすためだ。

回覧板もLINEでSNS世代にアピール

■LINEを使った美原町会の回覧板

 回覧板についてもSNSの活用で若い世代へのアピールを進めている。

「回覧板もLINEで見られるようにしています。町会のホームページは見に行く人がいない。インターネット上で交流できるSNSで、2年前からLINEをやってみて、利用者数を増やそうと頑張っています」(作並町会長)。

 この10月には美原町会文化祭と銘打って、のど自慢やドローン体験、ミニ唐揚げ丼の提供などで好評を博した。「町会に加入しているメリットをつくろうと思っています。今回の町会文化祭も子供たちに町会のことを知って欲しいという願いがありました」という作並町会長は、「年配の人の心をどう掴むかが町会長の一番仕事かな」とも話し、これまでの高齢者とのお付き合いの経験を活かし、改めて地域の全世代に町会の魅力を呼び掛けている。

(取材日:2025年10月6日)