すべての年代の女性が気軽に受診し、悩みを相談できる
しんがき加奈ウィメンズクリニック 
函館市五稜郭町35番12号 ブル―ミィ五稜郭1F
TEL 0138-83-2551  https://sk-womens.com/

■新垣 加奈院長

 今年4月、道立函館美術館と美術館通りを挟んだ向かいのブルーミィ五稜郭1Fに開院した『しんがき加奈ウィメンズクリニック』。函館生まれの新垣加奈院長は北大卒業後、札幌や京都などの病院で産婦人科医や麻酔科医、さらにえんどう桔梗マタニティクリニックでの勤務を経て、婦人科クリニックを開院した。

 院長を始めスタッフもすべて女性というのも同クリニックの特徴のひとつ。“ウィメンズ”を冠したクリニック名は、単に女性患者を診療するだけの意味ではなく、女性の医師とスタッフが細やかに配慮。すべての年代の女性が安心して受診できる婦人科を理念に掲げ、困ったことがあれば遠慮なく伝えて欲しいと患者に呼びかけている。

生理の悩み・更年期、片頭痛や思春期の婦人科相談も

 クリニックが力をいれている具体的な相談、診療内容には、生理の悩み・更年期の相談・不妊症・思春期の婦人科相談・片頭痛・子宮がん検診・子宮頸がんワクチンをあげている。

 このなかでちょっと意外に思えるのが片頭痛。もっとも片頭痛に悩むのは圧倒的に女性が多いともいう。加えて先に述べた勤務歴にあるように新垣先生は、7年間ほど麻酔科医として勤務。それも麻酔をかけるだけではなく、神経ブロックを始めとする各種の治療法を駆使して痛みを軽減・消失させるペインクリニックにも携わった。その時に師事した医師が頭痛の治療を意欲的に行っていたことから、新垣院長も頭痛治療への理解を深めたという。

■クリニックは美術館向いブルーミィ五稜郭1F

 そのため勤務医としても片頭痛治療は行っていたが、クリニックの開院に際して片頭痛コーナーをHPに設けたところ、新垣院長の予想を超える多数の患者の相談が寄せられた。

 多くの女性は頭痛があることを当たり前のように考えてしまい、医師への相談や診察がないまま市販薬で痛みに対処しているという。中には自分の頭痛を片頭痛と知らない人もいて、クリニックのHPを見て、自分の頭痛は片頭痛?と気づいたり、頭痛が生理周期に関係していることを知ったという人もいるという。

 具体的な相談、診療内容のなかには、思春期の婦人科相談もある。新垣先生はこれまでも病院での診療の傍ら、函館を始めとする道南の学校で性教育の授業を行ってきた。授業の数は年間およそ30回を数え、先生自らライフワークと語る。クリニック開院後も来年2月まで、オンラインによる遠来の学校への授業も含めて、スケジュールが埋められている。

 同クリニックは完全予約制。予約はインターネット、電話、来院にて可能。
   受付開始時間は、平日が午前8時45分、午後13時45分。土曜は9時45分。日曜・祝日は休診。
 ただし緊急避妊は予約なしで受けつけている。