介護の現場を支えるスタッフに聞く

白ゆりグループの介護サービスの思い

株式会社メディカルシャトー
函館本社:函館市美原2丁目50番2号 TEL 0138-34-3231
https://www.shirayuri.gr.jp/

高齢化社会を支える介護サービス。利用者の急増から介護職の需要性は高まるばかり。しかし、介護の現状で伝えられるのは、介護職を目指そうという人の意欲を削ぐようなマイナスイメージばかり。その実態を知るため介護支援用ロボットHALの導入など介護サービスで先進的な取り組みを進める白ゆりグループ株式会社メディカルシャトー(函館本社・函館市美原2丁目、佐藤文彦代表)のスタッフ4名に取材、介護の現場に従事するスタッフに思いを話してもらった。質問は全員共通でお仕事の内容このお仕事を始めたきっかけお仕事をする上で大切と思っていること担当している施設や白ゆりグループの特徴介護職を目指している人へのアドバイスの5点。以下、現場スタッフからの思いを紹介する。


「メディカルページ函館・道南版 2017年冬号」(平成29年12月1日発行)の冊子に掲載された記事です。

 

神山町のステーションから利用者様のお宅にお伺いします。
また、白ゆり美原の有料老人ホームに入居されている方の訪問看護も行っています。
ご本人やご家族の方が生活で困っていること、気になっていることを常に確認しながら、それを解決できるように取り組んでいます。

人の役に立ちたいと思い看護師になり、病院勤務で病棟を担当していました。
でも、お一人おひとりの患者さんに満足に関わることができないという悩みがありました。
訪問看護の仕事では、そうした思いを反映でき、大変やりがいを感じて働いています。

利用者様とご本人の支えになる家族の方々をどれだけサポート出来るかが一番だと思っています。
生活スタイルもまったく違いますし、ご家族の方は医療従事者ではありませんから限界もあります。
その時に私たちがどこまで入って支えられるか。
利用者さんが1日でも長くご自宅で安心して生活できるように、どうサポートできるかを全力で考えています。

ご家族の方が在宅介護で疲れてしまった時にリフレッシュ出来るように、白ゆりグループ内のショートステイやデイサービスなど、迅速に他事業所サービスの相談ができます。同じグループ内ですから情報の交換や、相談しやすいことがありがたいと思います。

誰かのためになれるようにお手伝いをしたいという思いがあれば、やりがいもあるし、やればやるほど、この仕事で良かったと思っています。

 


私の仕事は生活相談員の主任でデイサービスセンター白ゆりに来られるご利用者やそのご家族、また担当されているケアマネジャーの窓口です。
一度体験利用でご利用いただいて、気にいっていただいくと本利用となりますが、その際にはご自宅を訪問して、ご家族やご利用者本人、担当のケアマネジャーと今後、デイサービスでどのような支援をしていくか話し合います。

私の両親は共働きで、祖父母が面倒をみてくれました。中学生の頃に祖父が亡くなって、何もできなかったというのを凄く感じて、誰かのためになりたいと福祉の仕事を調べて、やってみたいという気持ちが生まれたのがきっかけです。

私たち白ゆりが一番大事にしているのは笑顔です。
相手に笑顔で返されると凄く気持ちが明るくなる。
お話しているなかで自然と笑顔が出てくるとご利用者も喜んでくれて、ご家族も「ここにお世話になってよかった」と思っていただけると本当に幸せです。

富岡は天然温泉があります。また温泉が目的という方でも、体験した時の雰囲気が凄く良かった、お話する相手が出来たとお話し頂き、ご利用者同士のコミュニケーションも大きく関わっています。そういう意味でご利用者の皆様に助けて頂いています。

初めての方は現場に入ってみると大変だと驚かれることもありますが、それ以上にやり甲斐を感じることができ、笑顔がたくさん生まれる仕事だと思います。

 


仕事の内容は介護業務全般です。送迎、入浴、食事介助、趣味活動で絵手紙の考案、職場見学の対応もしています。

小学校6年生の時に父が心筋梗塞で倒れて30分ほどで亡くなりました。
後でお医者様が、もう少し早く病院に搬送していれば、障害は残ったかも知れないけれども、生きていけたんじゃないかと話された時に、どんな形でもいいから生きていて欲しかったと思いました。
それから心筋梗塞などの後遺症について勉強した時に、そのような方々の支えになる仕事に就きたいと思ったのがきっかけです。

私たち白ゆりが大事にしているのは、笑顔を基本としたおもてなしの心。
お客さまとそのご家族だけでなく、関わる方すべてに対して常に心配りを意識しています。

地域の皆様に愛される施設運営を目指しています。
また、脳を活性化させる認知機能低下予防プログラム“シナプソロジー”を道南地区でやっているのは私たちだけ。
基本的に頭を使うものですが、手足を使った運動もあります。
白ゆりでは趣味活動などやりたいことをやっていただいておりますが、皆さまこのプログラムに積極的に参加されています。

きついことばかりではないので、ぜひ一度見に来て頂きたいです。
励みになるのはお客さまの笑顔ですね。認知症を患った方が、私の名前を覚えてくれたり、そういう小さなことにうれしさをたくさん感じます。

 


入居を希望する方の見学対応や入居するまでの調整、また入居後の生活相談に対応しています。
今、毎週火曜日の職場見学会も担当しています。高校生の方やもともと介護の仕事をされていて休職中の方など、働く職場を見てみたいという方が来られています。

高校の時に、これから需要の増えてくるお仕事なのかなと思い臨床福祉専門学校に進学しました。
学校で学んだことが基礎にはありますが、実際に働いてから覚えた部分も、自分のスキルアップに繋がっています。

白ゆり美原は全職員で130名くらい。有料老人ホームには二十代から七十代まで40名くらいの介護職員が勤務しています。
一人ではできない仕事なのでチームワークが大切ですが、各年代層の強みを理解した上で仕事をするのが大事だと思っています。

白ゆり美原の建物には有料老人ホームとショートステイ、デイサービス、居宅介護支援事業所、ヘルパーステーション、定期巡回と6つの事業所が集約されています。ですから介護のことで何か困ったら、ここで解決できるワンストップサービスが実現できる施設というのがひとつの特徴です。

白ゆりでは介護ロボットを導入して、職員の負担軽減しながら一定の介護サービスが提供できるような環境づくりに挑戦しています。
働き方や待遇面でも今後ますます改善されると思いますので、あまりマイナスイメージを持たないでほしいですね。

 


(取材日:平成29年11月4・6・7日)

 

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