第17回 「足底板ーインソール」の効果

toyo_doc「東洋医学的 健康針断」では、年4回、益井東洋治療院の益井院長が、現代西洋医学とは、少し視点を変えて診た「体や健康」についてのお話をしていきます。お気軽にお読みください。
<東洋医学的 健康針断>

コラム寄稿:益井 基 院長
(益井東洋治療院)


前回の健康針断は「正しい姿勢」と言うお話をしましたが、今回はその姿勢を受け止めています「足の裏」と「足底板ーインソール」に関するお話をしたいと思います。


人は二足歩行をしております。つまり重力化のもとに、身体の重さは脊柱を軸として、腰~骨盤~股関節~膝~足首と伝わり、最終的には足の裏が地面の角度や状態に応じて、身体のバランスを取って活動しています。

日常、肩こりや腰痛の患者さんの治療をしておりますが、その多くの原因となっているのが骨格のバランスの悪さです。
筋肉の疲労・緊張、長時間の悪い姿勢、外部からの力などなど、色々なことが引き金となってバランスが変わってしまうのですが、その悪いバランスを支えているのが足の骨とそれを支える足の筋肉です。
重力線方向の軸の狂いにより、足の裏の体重のかかり方、重心のポイントが変化し、様々な問題が起こってきます。


足の裏の体重のかかり方を測定する装置で見てみると、皆さんそれぞれ個性があることが分かると思います。

扁平足―足の裏全体に荷重がかかっています。 足の指に体重がかかっておらず、親指は浮いた状態です。 つま先よりに主に荷重がかかっています。

◎足底に存在する3本のアーチ

toyo17_04人は歩く時、左の図にある3つのアーチを利用して、かかとから外側を通り母指へと体重移動しながら歩いています。正常な形状のアーチは、衝撃を吸収するスプリング機能を持ち、重心移動の際も関節や筋肉へ負担がかかりません。しかし、長時間にわたる起立や歩行時には、アーチを支える筋肉の疲労から形状を保つことができず、それが膝や腰などの疲れや痛み、障害の原因となってきます。

体を支える土台となっている「足の裏」の機能が低下する事で、全身の骨格のバランスが崩れ、各関節・筋肉に過剰な負担がかかります。

また、その逆もあり、身体の局所に疲労が蓄積する事により、骨格的バランスが崩れ、それにより「かかと」や「足の裏」に痛みが出ることもあります。

骨格を矯正する治療をしたり、鍼灸やマッサージにより、筋肉の緊張を和らげたりする治療と並行して、足の裏にかかる力を正しく分散して、局所にかかる負担を和らげ、サポートすることが症状改善の大きな力になるわけです。
その役割を担うのが、1人1人の足の裏に合ったカスタムメイドの「足底板―インソール」なのです。

●インソールの効果

①運動や疲労によって、低下してくるアーチを、インソールでサポート(支えてやる)することで、筋肉や靱帯、関節、骨格に至るまでの「負担を軽減」し、怪我を予防します。

②インソールを通して、体重を足裏全体で支える為、足の裏感覚が改善し鋭くなるので「バランスが良くなり」、足の運動の「パワーをダイレクトに」床・地面に伝える事が出来ます。

③インソールにより、足の裏のアーチが適正に保たれるので、「衝撃の緩和」が効果的になり、膝や腰が疲労しにくくなります。

色々な種類のインソールがありますが、私の考えと理論が一致し、当院が北海道で初めての取扱店となっています「カスタムバランス」というヨーロッパのメーカーのインソールをお勧めしております。

  • スポーツをやっていて、パフォーマンスを向上させたい方
  • 運動時のスポーツ障害の予防
  • 立ち仕事や歩くことが多いビジネスマンなどの疲労の軽減
  • 慢性的に腰痛や肩こり、膝痛などでお悩みの方
  • 片麻痺などがあり、立っていること、歩くことが不安定と感じている方
  • つまずきやすく、足の裏の感覚がにぶいと感じる方

このような方は、改善の手助けになる可能性がありますので、お気軽にご連絡ください。
治療院の先生が直接製作するカスタムインソールが低価格(8,925円税込~)で、30分ほどの時間で体感することができます。

健康には歩行が絶対に必要です!自分にあったインソールは、歩行の質を高め、生活の質までをも高めることでしょう。