2年ぶりのペンクリニックに万年筆の相談相次ぐ  

株式会社 石田文具  北斗市七重浜2丁目45番5号 TEL 0138-49-3171 http://www.ishidabungu.co.jp/

■ペンドクター土田真之氏によるペンクリニック

 創業70周年を迎えた㈱石田文具(代表取締役 石田直孝氏)が、コロナ禍で休止したペンクリニックを再開、10月15、16日の両日、七重浜の同店を会場に『パイロット ペンクリニック2022』を開催。愛用の万年筆を手に大勢の人が訪れた。
  石田文具で平成16年から始められた『ペンクリニック』は、ユーザー愛用の万年筆をペンドクターが無料で調整や修理をするもので、例年の開催を待ち焦がれている人も多いが、新型コロナの感染予防のため開催を休止。今回はクリニックを希望する人、1人1人に予約を要請して時間を決めてペンドクターのクリニックを受けた。
今回、ユーザーからインクの出方や紙に引っかかるなど、万年筆の相談やメンテナンスを担当したペンドクターは、㈱パイロットコーポレーションの土田真之氏。同社のペンドクターグループには、土田氏のほか5名がおり、それぞれ各地でのペンクリニックを担当する。
 「昔使われていた万年筆をお持ちになって、直りますかと来られるお客様も多いです。使わずにいると問題もでてきますが、万年筆は正しい使い方をして、メンテナンスをしていれば、お子さんあるいはお孫さんの代まで、末永く長く使えるものです」と話す土田氏。
 土田氏は石田文具のほか、道内他都市で開催されるペンクリニックでもペンドクターを務めている。函館の相談者についての印象を聞くと――
「お持ちになる万年筆は、パイロットはじめ国産のものが多いのですが、舶来の良いものを持って来られる方が他都市より多いですね。往時の函館の賑いをペンからも感じます」と話す。
細かなやすりで研がれたペンは、最初に買ったときよりも、書き心地がさらに良くなったと感じる人もいるほど。訪れた人はクリニックを受けた愛用のペンに満足げな面持ちだった。

盾やトロフィー、メダルなど記念品も

■1階売場にはトロフィーや盾も陳列

 七重浜の石田文具は、万年筆などのステーショナリーを始め画材や工芸材料、さらに事務機器など30万アイテムの品揃えを誇る道内トップクラスの文房具専門店。
売場は1階が文房具、2階は画材や工芸材料などが中心だが、1階では各種大会の優勝記念盾やトロフィーを展示している。もちろんこれらも販売品だが、種類が多いこともあって、基本はカタログから選んでもらうという。今人気なのは盾やトロフィーでもクリスタルのもの。仕上がりは後日となるが、希望すれば受賞者の名前などを書き込むことも可能で、要望を受けている。


(取材日:2022年10月15日)

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